8月のカレンダー

 

今日から8月。
賛否両論・・というより、反対の声が多い中で強行されているオリンピックもあと1週間余りとなりました。日本選手の活躍がどうであれ、とにかくこの大騒ぎなお祭りには少々食傷気味なブログ主です。(;^_^A

 

8月のシンボルの一つ、ムモンアカシジミも今が盛り。
この蝶が出てくれば、あと数種を残して夏も過ぎていきます。

 

 

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オオイチモンジ♀

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今年の上高地は、蝶の数がとても少なく、いつもたくさん目にするヒョウモンチョウやコヒョウモンなどが全く写せませんでした。

季節外れの越冬明けと思われるキベリタテハやヒオドシチョウ、アカタテハなんかが居たりして、上高地らしさを感じさせてくれる蝶は、オオイチモンジだけみたいな感じでした。(;^_^A

その分、いつもはなかなか写すチャンスの無い♀が、その見栄えのする堂々たる姿を見せてくれました。

 

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日本のタテハでは、オオムラサキに次ぐ大きさ。
堂々として実に立派な姿です。

 

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ドロノキの葉先に止まって産卵中。

 

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下から見上げるので、どうしても翅裏の絵となるのが少々悔しいところ
ミスジ類と違って、全体に厚みと立体感が感じられる。

 

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樹高30mを越すドロノキの梢の葉に産卵する♀

 

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10mほどの若木にもやって来た。

 

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産卵後、♀が飛び上がったので、蝶のほうはピントが外れてしまいましたが、
葉の先に産み付けられた卵はしっかり写っていました。

 

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白い帯が太く、そのサイズと相まってとてもカッコ良い。

 

 

炎暑の上高地にて - オオイチモンジ♂ -

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ガースーさんとバッハ君が、何が何でもやってやるっ!とばかり無理強いしているオリンピック。五輪連休を満喫しているのは、すでに二回目のワクチン接種を終えた高齢者ばかりかも。(;^_^A 
 
メダルの数を数えたりする悪趣味が苦手なブログ主は、下界を離れて、上高地に出かけました。標高があるとはいえ、暑さにうだる上高地は物凄い人出。
若い人たちも家族連れも大勢いましたが、だいぢゃぶなんでしょうかね。(;^_^A
 
今年の上高地には、オオイチモンジしかいなかった。
コヒオドシも、淡い期待のタカネキマダラセセリもクモマベニヒカゲもミヤマモンキも梓川河畔までは降りてきていない様子。
昨年撮影できた人は、かなりの強運の持ち主ですね。笑;
 
 
 

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今年は早く出始めたオオイチモンジ。
若干時期遅れとはいえ、綺麗な♂もいました。

 

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ドロノキの樹幹で吸汁。

 

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梓川の川岸ギリギリに生えたドロノキの周辺を飛ぶ。

 

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先客にヤマキマダラヒカゲも。

 

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♀→♂ 求愛劇場 - ミドリシジミ -

 
 チョウの配偶行動で通常観察されるのは、羽化後、時間が経過して性的に成熟した♂が積極的に♀に求愛し、挑んでいくパターンです。♀は♂に対しては受け身のことが多く、飛翔中に♂に求愛されると(体当たり行動など)そのまま近くに止まって、♂を受け入れます。
 どの種類でも、♂とのこうした行動パターンは原則的に変わらないだろうと思っていたのですが、中には例外もあるようです。
 
 
 以下は、先日目撃したテリ張りをする♂の近くに♀が舞い降りて、さらに♂の傍に寄り添っていく行動の一部始終。
 連写枚数が多いのですが、コマを追うように見てくだされば嬉しいです。

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葉上でテリを張っていたのが右上の♂。
そこへ、♀がやってきて、下の葉に止まりました。(左下)
 

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♀は、ちょっと休んだあと、♂のいる上の葉に飛び移りました。

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♂が♀を認識して、前に出て、♀に迫ろうとしますが・・

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♀は葉からはじき出されるようにして後方に飛びました。

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すかさず、♂が♀の後を追いかけます。

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雌の後を追う♂

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この後、首尾よくこの♂♀が結ばれたかどうかは確認できませんでした。

 

同士の追っかけ行動(卍巴飛翔)は、出会う機会も多く、比較的撮影しやすい被写体ですが、ミドリシジミ類で♂♀の追いかけ飛翔を撮ったのは、これが初めてです。









 

今年はO型がメイン - ミドリシジミ -

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平地の湿地林にミドリシジミの姿を見かけるようになりました。

自宅近くの小規模な湿地のハンノキが切り倒されて3年目。伐採された切り株からヒコ生えが生えてきて、以前からすれば個体数は減ったものの、撮影にはむしろ好都合な環境になってきたので、喜んでいたのでしたが、先日出かけてみたら、このヒコバエも刈り払われていました。

この湿地は、某企業が出資して緑地保全をしている場所ですが、管理しておられる方に問い合わせてみると、湿地植物保護のために木本類を伐採しているという話でした。ハンノキは湿地の環境指標植物の一つであること、ハンノキに依存しているチョウがいることなどを話して、今後の伐採は対象植物を選択的に行ってもらうことでなんとか湿地環境を保全してもらうようにお願いをしました。

 

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今回も昨年同様、木々が手つかずのままに残っているポイントで撮影しました。
仙台市街地で残されている貴重な湿地の一つです。

 

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昨年の♀は、A型が最も多く、次いでB型、AB型の順に見られましたが、O型は極めて少なく、撮影もできずじまいでした。今年はA型がさっぱりおらず、O型を沢山見かけます。

年ごとにこうした多型♀の割合が変わるというのは知りませんでした。

 

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B型。

 

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AB型。A斑の出方が薄い個体です。

 

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薄暗い曇天の中を飛ぶ♂。

緑の反射があまり鮮やかとは言えないのがちょっと残念。

緑の閃光 - アイノミドリシジミ -

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森林性ゼフの最盛期に連日のように曇天・雨天がつづき、晴天時にみられるテリトリー行動が観察できたのは、たった二日間だけでした。

アイノミドリのまぶしいような光の反射を、翅全開のいい角度で撮影出来ないまま、今年のシーズンは終わってしまいそうです。(´;ω;`)

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翅裏の写真は沢山撮影出来ました。笑

 

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オス同士が絡み、もつれ合う様子も何枚か。

 

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ピントが甘すぎですが、サイズ大きめではこんなものしか撮れず、心残り至極。

 

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同上。(;^_^A

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梅雨空の元気者 - メスアカミドリシジミ -

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今年のゼフには、さっぱり恵まれません。
低山性のアカ・ウラナミアカ・ミズイロオナガなどは個体数が目に見えて少ないようです。ウラミスジは2回見ただけ。ウラゴマダラシジミは例によって数はいるものの、素早く飛び回ってばかりで、写せるチャンスがなかなかありません。

フジミドリシジミは、今日は必ず降りてくるという絶好の気象条件の日はたった一日しかなく、その今シーズン唯一の日に、すぐ近くに止まっているのを気づかずに飛ばれてしまい、撮影出来ず。( ;∀;)

森林性ゼフの中ではもっとも数もポイントも多いジョウザンミドリシジミも、なぜか姿を消し、ジョウザンのいない場所で代わりにメスアカがテリ張していました。

 

そのメスアカも、見下ろす場所にテリを張る最高の撮影ポイントでは、見た目の環境は変わったとは思えないのに、2年前から姿を見せず、ほかの場所では見上げるような高さにいて、テリ張り時に見せる♂の美しい輝きを写すのがとても難しくなりました。

そんなわけで、いまいち不本意な写真ばかりで、今シーズンのゼフは過ぎてしまいそうです。(;^_^A

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 数少ない翅表が写った画像。
惜しいことに、角度が悪く綺麗に光って見えません。

 

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テリを張る空間をミヤマサナエが横切って行った。

 

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見上げる高さにテリを張っているので、写るのは翅裏ばかり。(;^_^A

 

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新鮮な♂。翅裏だけはしっかり写せるので、種判別に迷うことがありません。笑