定番 カタクリとヒメギフチョウ

いろいろな吸蜜パターンはありますが、やっぱりギフチョウヒメギフチョウとの親密な相性はその生態からも明らかなカタクリ

雑木林の新葉が広がる前の明るい林床でカタクリは花を開き、チョウが羽化し、受粉し、交尾し、産卵する。その生殖のサイクルがぴたりと一致して、お互いに助け合っているように見えます。

 

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このカタクリはとても姿がよく、チョウが訪れたときのバランスもベリーグッド。
周りに花は沢山あるのに、何故かこの株に違う個体が3頭も吸蜜に来ました。

 

 

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ワサビに訪花

今年は、いろんな場所でヒメギフチョウを撮影しました。

その生態も様々。

 

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オス同士の追っかけ。

背景を入れ込んだ飛び画像を狙いましたが、2頭の蝶が重なったり、光線のあたり具合がイマイチ。

 

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まじかに焦点設定する対象がないこんな飛び写真は、いわゆるプレ記録モードでは撮影出来ません。

ただひたすら固定ピントでシャッターを押しまくります。(;^_^A

もう一枚

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ある場所では、カタクリが全くありません。
ここのヒメギフは、タネツケバナに吸蜜に来ました。

 

さらに、ワサビの花にもやってきました。

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ワサビ自体があまり多くない植物ですが、この花で吸蜜するヒメギフを見たのは初めてです。

発生がピークに

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ヒメギフチョウの初見は6日も遅くなりましたが、その後いい陽気がつづいて、発生はピークを迎えました。いつもなら数日ずれて徐々に羽化してくるのですが、今年はどの場所でも、一斉に出てきたようです。

 

 

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スギ林に隣接した竹藪の周りを徘徊する♂は、暗い杉林を出たり入ったりしながら、時には竹の枝先で一休みすることもあります。

 

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辺りにめぼしい吸蜜植物がないため、細かなオオイヌノフグリの群落に舞い降りました。

 

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黄色のフキノトウにもたまに訪れます。

 

ギフ・ヒメギフは青い色に特に嗜好性を示しますが、これはその一例。

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オオイヌノフグリ

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ブルーシート

 

 

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オス同士が出合い頭に追撃飛行

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翅の姿勢がイマイチですが、フレーム内に2頭入って、ピントも合うのは得難い偶然です。

 

春が来ましたね

長いように思われた冬が過ぎ、また蝶のシーズンがやってきました。

新年の年賀画像をアップして以来、開店休業中の拙ブログも重い腰をあげることにしました。(;^_^A

 

まずはヒメギフチョウ

これ以前に、越冬明けのタテハ類も撮ってましたが、新鮮味がないので、羽化したての新鮮な画像から。笑

 

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今年は、いつものポイントでは例年より6日ほど羽化が遅れました。

待ちに待った最初に見つけた羽化♂です。

 

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一面枯葉模様のなかで、温かい日差しを浴びて翅を伸ばしていました。

 

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翌日には複数の羽化個体が。

特に色合いの濃く美しいカタクリの花をバックに、縞模様が鮮やかです。

 

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いつもより、シャッタースピードを抑えてみました。

翅の動きがブレて、いい味が出ました。

 

 

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背景を入れて撮影。
明度が不足な天候では、SSが高速なので、どうしてもアンダーになりがちですが、空中にピタリと止まった画像が好きなんです。(;^_^A

今シーズンの末尾を飾る - ムラサキシジミ 他-

 

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今年も押し詰ってきました。

10月以来、好天の日にはムラサキシジミの撮影を続けていましたが、なかなかいい写真がとれないまま、とうとう年末になってしまいました。(;^_^A

このままだと、カレンダーだけをアップして今年は終わっちゃいそうなので(笑)、不本意な画像ばかりですが、しるしだけ残しておきたいと思います。

 

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♀。紅葉の色。
だいぶ擦れ気味の♀。秋の朝日に全体がオレンジが勝った絵になりました。
紫色も単純ではなく、ピンクが混じった虹色に見えます。

 

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越冬の準備。気温が上がると、塒に選んだ枯葉の周りを盛んに飛び回る。

昼過ぎには、また同じ場所に一目散に戻ってくるところが面白い。

 

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地表近くに降りて、草の上に残った朝露を吸う♂。

 

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♀の色の変化は多様で、濃い紫から、ルーミスを思わせるような明るい水色のものもいる。この個体もピンク色が混じって美しい。

 

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擦れや欠けのない綺麗な♀。濃い紫色の典型的な個体。

 

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飛翔の場面では、多くの場合、開翅を写すのが目的ですが、こんな空中姿勢もなかなか動感があります。

 

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定番の飛翔開翅。向きがあまりよろしくないのがちょっと残念。

 

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陽を浴びて瑠璃色が輝く。

 

 

ムラサキシジミのいる同じフィールドで、一頭のヒメクロホウジャクが草地でぶんぶん飛び回っていました。
 辺りにはホウジャクやセセリなどが好みそうなアベリアやラベンダーのような蜜腺が深く伸びた花が見当たらないので、ゲンノショウコみたいな小さな花でも吸蜜するのかなと目で追ってみると、どうもおなかがすいているわけでもなさそう。ひょいと突き出た草に関心がある様子です。
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ははん、こいつ産卵したいんだな。
ってわけで、産卵シーンを追っかけてみることに。
ホウジャク類の吸蜜は、ホバリングで空間一点に停止したようになるので、飛翔を写しとめるのは割と簡単ですが、産卵の時は食草に接触するのはほんの一瞬で、すぐにビュン!!と飛び去ってしまいます。さんざん空振りした挙句、追っかけるのはやめて、産卵に来そうな食草の前でカメラを構えて待ってみました。
 案の定、やってきました。笑

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この草は、アカネ科のアカネのようです。
お尻の房毛の先に、産み付けられつつある緑色の卵がほんの少し覗いています。



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アカネの若い芽先に産み付けられた卵。大型のアゲハ類と同じぐらいの大きさで、成虫のサイズに比べて、かなり大型といえるのではないでしょうか。