#練習用

秋の気配 - キベリタテハ・クジャクチョウ-

高原に秋の気配が感じられます。 また今年もキベリタテハの粋な姿を見たくて、いつものポイントに様子を伺いに出かけましたが、今年は何故か、まったく姿が見えません。 クジャクチョウは沢山いるのですが、肝心のキベリタテハが・・・ 雨模様のお天気がつづ…

夏の思い出 2 - ヒメヒカゲ-

上高地に行くついでに、塩尻の高原に立ち寄りました。 ここは、山頂部に広い草原が広がり、今ではすっかり珍しくなってしまったヒメヒカゲがいます。 この蝶の棲息地は、長野県では、この場所と霧ケ峰のごく狭い場所の2カ所だけになってしまいました。 環境…

夏の思い出 1 - オオイチモンジ -

8月も今週で終わり。 7月は5月初旬並みの涼しすぎる毎日が続いて、早く夏になってほしいと思ったものでしたが、暑い日もあっという間に通り過ぎて、朝晩はすっかり涼しくなってきました。 来週から、また台湾に出掛けるので、この夏に撮影してブログにアッ…

3年振り、湿地の草原で - ゴマシジミ -

今回は、出掛けたのがちょっと遅かったようです。 ♀はまだ綺麗なものも見られましたが、♂は殆どスレ個体ばかりでした。 岩手山山麓のゴマシジミは、青森・久慈の集団から、かなり古い時代に隔離され、生息地が非常に局限されたため、独自の遺伝形質を持った…

盛夏 3 - オオゴマシジミ -

この数年、オオゴマシジミとはご無沙汰でした。 この蝶に会うには、なにせ体力が必要です。食草が多くの場合、急峻なV字谷の雪崩斜面に生えるため、車を降りてから、渓谷の奥深く入って、時には藪漕ぎをしなくてはならないことも。おまけに、一年中で最も暑…

盛夏 2 - ムモンアカシジミ -

ここ数年、ムモンアカシジミを見かける機会が減っています。 3年前までは、毎日ポイントへ出かけるたびに、必ず地表近くや、低木の葉の上に羽を休めている姿を見つけることができました。しかし、その後、数が少なくなり、昨年もその前の年も、たった数回、…

盛夏 1 - キマダラモドキ -

やっと梅雨が明けました。 霧雨や重苦しい曇天で、5月初旬並みの涼しすぎる気温が7月中続いていましたが、やっと青空が戻ってきました。 気分も晴れやかに・・・と言いたいところですが、今度は連日30度を超す熱波の毎日。 どうも、気温の変化が極端すぎ…

ポイントの橋、崩落  - ヤリガタケシジミ -

やっと梅雨が明けそう・・と思ったら、今度は台風だそうです。 涙; 6月中旬から1ヶ月以上も、毎日毎日小雨、曇天、低温の日々でしたが、昨日は午後から日が差しました。 数年おきにヤリガタケシジミを撮影しに出かけるのが、ブログ主の夏の楽しみの一つ。 …

二つのミヤマカラス

梅雨明けが遅く、まだ陰鬱で暗い毎日が続いています。 それでも、今週中ごろから気温が次第に上がり始め、夏らしい温度になってきているようです。 一時は、20度にも満たない涼しすぎる気候で、この分では夏の蝶の出現もどうなるかと心配していましたが、蝶…

ゼフ 3  - 森林性ゼフィルス -

低山帯のゼフが出て10日ぐらいの間をおいて、奥山の森林性のミドリシジミが出てきます。 ミズナラやエゾノウワミズザクラなどを食べるゼフィルスたちです。 アイノミドリシジミ オスたちの追尾行動が始まりました。 テリ張り追い出しのためという見方が一…

夏の隠遁生活者  - オオヒカゲ -

今年の仙台は、6月中旬から毎日20度を下回るような肌寒い日が続いています。 野外へ出ても、動き回る蝶は皆無のありさま。とはいえ、時期が来れば羽化は始まるようで、この涼しすぎる気候の中でも例年通り、オオヒカゲの季節はやってきました。 今年は、…

ゼフ 2 - クロミドリシジミなど -

ゼフ第2弾。 今年は、仙台近郊では撮影機会が少ないゼフと出会うことができました。 クロミドリシジミは長年の念願がやっとかない、ウスイロオナガも、今年は何度もその姿を見かけました。 が、いずれもいまいちいい絵が取れず、ちと残念。 ミドリシジミは…

本州・最果てに生きる - カバイロシジミ -

弘前のアカシジミの大発生に感激した翌日、せっかく遠征するのだからというので、津軽半島を目指しました。 目的は、本州唯一のカバイロシジミ棲息地。 カバイロシジミは北海道全域に、広く薄く分布している蝶ですが、ブログ主は、北海道に通うこと5回目に…

ゼフ本番 - オオミドリシジミなど -

今年は発生期が遅れていた蝶たちですが、梅雨に入ってやっと昨年並みになってきました。 フジミドリシジミに続き、低山帯のいろいろなゼフィルスが顔を揃えました。 ミズイロオナガシジミ オオミドリシジミ ウラミスジシジミ ウラゴマダラシジミ

驚異のスペクタクル - アカシジミ -

先日、以前からいつかはこの目でその噂を確かめてみたいと思っていた、津軽地方のアカシジミの大発生を見に出かけました。 この驚きに満ちたアカシジミの異常な発生は、今年で8年目になるそうですが、当初、これは天敵や気候の関係によるもので、1・2年の一…

羽化 - ウラキンシジミ -

5月にウラキンシジミのポイントで見つけた幼虫を4頭、自宅に拉致してきました。笑 この発生地では、食樹が密生して生えているものの、これまでウラキンシジミがいるのを見たのは、数えるほどしかありません。記録によると、ここは、かなりの数がみられたと…

ヒメシジミの美麗型

5月に台湾に出掛けたとき、3種類の蝶の異常型に遭遇しました。 そのうちの一種は、とても異常型とは思えない「傑出」した異常型で、ほとんど新種ではないかと思われるほどの美しいものでした。(いずれこのブログでアップしたいと思っています。) 異常型と…

ブルーの季節がやって来た

ヒメシジミが出始めました。 6月になってこの蝶の青い翅を見ると、初夏の訪れを実感します。 いつものヒメシジミのポイントに出かけると、今朝羽化してきたばかりと思われるような新鮮な♂が数頭、姿を見せてくれました。 まだそれほど数は多くありませんが…

遅れに遅れた羽化期 - カラスアゲハ 3つのタイプ -

カラスアゲハも、今年はだいぶ異常な発生の仕方です。 発生時期が昨年より10日ぐらい遅くなりました。 なぜか、毎年同時に羽化してくるオナガアゲハが出ても、カラスの姿が全く見えず、今年はカラスが全くいないと思ったほどです。 先々週からやっとカラス…

土壇場のミヤマカラスアゲハ

今年の春の異常な降雪で、春に出てくる蝶に最も影響があったと思われるのが、ミヤマカラスアゲハでした。 ヤマツツジの開花にシンクロするように発生してくるはずが、今年は花の開花期にはすでに飛び古した個体ばかり。その後は、例年に比べて極端に個体数が…

おひざ元の危機  - タイワンツバメシジミ -

タイワンツバメシジミは、なにせお国の名前がついてるくらいだから、とーぜん台湾にはゴマンといる普通種だろう、と思っていたのは10年前。ある昆虫同好誌で台湾の某研究者から、油断をしていたらいまや絶滅寸前の危機です、という報告が掲載されているの…

梅雨の合間に - ベニモンシロチョウ -

台湾での初日、台中の西部に雨が降らない場所があるようだ、というわけで、3時間半かけて南投縣の谷関に出かけました。 ここは、私の未撮影種が沢山いるという場所で、まずは美しいベニシロチョウを探します。 林さんが台中のご友人に電話して、いまベニシ…

また台湾に行ってきました。

昨日、台湾から帰ってきました。 あいにく、出発当日から台湾は梅雨入り。 例によって(笑)、台湾全土が大雨か小雨の毎日でした。 案内してくれる林さんが、毎日台湾の気象WEBで各地のローカルな一時間ごとの天気状況をチェックしてくれました。そして、…

今年のミヤマカラスアゲハ

待望のミヤマカラスアゲハのシーズンとなりました。 今年最初のピッカピカの春型を写すつもりで、いつもの小山のピークで待ち構えていましたが、なぜか異常に個体数が少ないようです。 4月下旬、一日待機して、3頭を見ただけ。 初日は樹上をものすごいスピ…

ツマキチョウとヤマルリソウ

ヒメギフやコツバメの季節が過ぎ、野原にはツマキチョウが舞い始めました。 この蝶の魅力は、やはりほかの蝶と違った先のとがった翅の形です。 ♂は、その鈎状になった翅の先がオレンジ色というところが、またいいですね。 一日中♀を探して飛び回った後、斜め…

トチノキの谷間で  ― スギタニルリシジミ ー

ヒメギフチョウの発生と相前後して、低山の谷あいにはスギタニルリシジミの可愛い姿も見られます。 ルリシジミより、全体に渋い感じですが、よく見ると翅裏のコクのあるダークな色合いも、翅表の深い紺色の輝きも美しい蝶だと思います。 トチノキやミズキの…

花の楽園 月山のギフチョウ

月山山麓のギフチョウは、全国的にも知られていて、雪解けの遅いこの辺りでは、6月に入っても新鮮な個体がみられるので、毎年のギフチョウシーズン最後の楽しみに、全国から採集者が訪れます。 しかし、最近では環境の変化もあり、かねて知られていたポイン…

月山山麓にて ギフチョウ

雪深い月山山麓にも、遅ればせながらギフチョウの季節がやってきました。 仙台のヒメギフチョウがスレ始めるころ、月山山麓ではギフチョウが羽化してきます。 この冬は、例年より雪が少なく、雪解けが早く進みました。 4月に入ってからの寒波襲来にもかかわ…

ヒメギフシーズンも終盤に

今年のヒメギフチョウは、2月、3月前半の異常な暖冬、3月後半の異常な寒暖の繰り返し、また4月の季節外れの寒波に見舞われ、発生時期がかく乱されたり、足止めを喰らったりで、彼らにとっては大変なシーズンだったと思います。 早い発生をしてきた低山地…

春の定番  - コツバメとミヤマセセリ ー

ヒメギフチョウは、低山の発生地では最盛期を過ぎ、だいぶ写真も撮ることができたので、そろそろ他の春の蝶にもカメラを向けることにしました。 まずは、コツバメ。 黒っぽくて豆粒のように小さいうえに、猛烈なスピードで飛ぶので、動体視力の衰えたロージ…