カラスアゲハの魅力 

  初夏に向かって季節は進み、ウスバシロチョウやギンイチモンジセセリの最盛期となりましたが、ブログ主はまだカラスアゲハを追っかけています。

 カラスアゲハの面白いところは、とにかく個体ごとに微妙に色合いが違うこと。

特に♀は一頭ごとに違う地色とグラデーションを持っていて、その奥深く、多様な美しさに魅了されます。

 

前翅外縁に、ミヤマカラスアゲハのような黄金帯が出た♂です。

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このような春型はどこの地域でも一定の割合で出るのかもしれませんが、念のため日本産蝶類大図鑑(藤岡知夫)を参照すると、ミヤマカラスみたいに前翅に黄色い帯が出た奥多摩・高尾山の個体が図示されていました。わざわざ断り書きされているところを見ると、やはりどこでもこの変異は特例的な個体なのかもしれません。
 

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大図鑑に載っている高尾山の♂は、後翅に赤紋が2個だけですが、この♂は後翅全室に出ています。仙台市近郊では、毎年このような美しい♂を何頭か見かけます。

 

初夏の訪れを告げるノアザミの草原で。

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これが普通のよく見かける春型の♂。

 

 

♂と♀の求愛飛行 
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♀は交尾済みで迷惑がっているようです。w