カラスアゲハの魅力 3 求愛行動
この時期、アゲハ類が舞う草原はマアザミが花盛り。草原の縁には半日陰を好むトウゲダケブキも黄色い花をつけています。この草原では出現時期が重なるカラスアゲハやクロアゲハ、モンキアゲハ、オナガアゲハなどが入り乱れて吸蜜しています。若干時期がすでに遅いですが、ミヤマカラスやアゲハ、キアゲハも。
アゲハ類の多くは、棒状に高く伸びた茎の先に花をつける高茎花を好むので、ここで待機していれば、普段はなかなか見るチャンスの少ない立派なメスも産卵の合間に吸蜜に出てきます。待ち構えていたオスたちの、同種メスは言うに及ばず、他種・同性など、相手かまわぬ求愛行動を見ることができます。
カメラで蝶を追う者にとって、その求愛行動は、双方のレンズからの位置、飛形、タイミングなど条件が難しく、殆ど偶然とはいえ、たまに写すことができたりするのは、飛翔撮影の醍醐味の一つです。
とくに、複数の蝶にピタリと焦点が合った写真が撮れるのは100枚に1枚あるかないかぐらい? わはは、単に下手くそなだけかも (;^_^A
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前翅に緑色が綺麗に出ている♀を追っかける♂
同じペア。
後翅の赤紋と青紋の対照が美しい♀と、ミヤマカラス的な黄金帯が弱く出た♂
同じベア。
同じベア。
モンキアゲハの♀にカラスの♂が追尾
このモンキとカラスのベア写真は、直前まで暗い場所でモンキを撮影していた設定そのままで、慌てて強烈な日光の下で撮影したために、写真が全部ピーキングで跳んでしまいました。(;^_^A コントラストがきつくて不自然な画像ですが、この組み合わせは珍しいのであえてアップ。
また先日は、モンキ♀とオナガアゲハ♂の絡みをいいタイミングで連射できて喜んでいたのに、間違って全ファイルを消去してしまった。うう、悲しい・・・