ヒメジョオンの賓客 - ミヤマカラスシジミ -

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今年もヒメジョオンにいつものお客様がお出ましです。

例年なら7月中旬頃から現れますが、7月初めにもう出てきました。

今年は、他の蝶は10日から一週間ほど遅く出ているのですが、それぞれの種の都合があるのでしょう。笑

 

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雨が続き、ヒメジョオンの花にはあまり勢いが感じられません。

 

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残った花で吸蜜する姿にほっとしました。

 

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羽ばたきはパラリという感じで素早く、高速シャッターで飛翔を撮ると、電子シャッターでは往々にしてバッファへの記録が遅れてしまい、ローリング歪というものが起きて、翅の形が不自然に撓んだり、歪んだりすることがあります。

特に、カラスシジミ類ではこの現象がしばしば起こり、なかなか綺麗な飛翔写真が撮れないことが多いのですが、今回は綺麗に写りました。

 

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 花から花へ飛び移るときはとても俊敏で、目で追いかけることが難しい程です。

 

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 カラスシジミ類は翅を開いて止まるということがなく、ブログ主は翅の表を撮った静止写真をまだ見たことがありません。

 フィールド図鑑「日本のチョウ」増補改訂版でも、この2種の開翅画像は、全て飛翔写真が掲載されています。それも一枚を除いてどれもブレたり、ピントが綺麗に決まっていなかったり・・・どなたもこの蝶の開翅撮影には苦労されているようです。

 

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大きな♀

 

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これは♂。前翅の前縁中央に楕円状の性標が見えます。