河川敷のMost earlier ー シルビアシジミ ー
河原の3点セットの中で、最も早く出てくるのがシルビアシジミ。
ヤマトシジミと殆ど似たような発生サイクルなので、4月下旬には春型が出てくるようです。以前、私が春に同じ場所でシルビアを撮影したのは、5月上旬でした。
その頃には、ツマグロキチョウはまだ冬を越した母蝶が産卵の真っ最中ですし、ミヤマシジミは幼虫の時期でした。これら3種とも、年に数回の発生を繰り返しますが、2回目3回目のころになると発生時期にばらつきが出て、夏過ぎになると同一時期にやっと3種類がそろうようになります。
3種がそろっても鮮度には差があり、シルビアシジミが他の2種より2週間ほど早いため、シルビアが新鮮な時は、ツマグロもミヤマシジミも破損し尽くした古い個体が多く、逆にツマグロとミヤマが新鮮な時にはシルビアはだいぶ破損してしまうようです。
今回は、ツマグロとミヤマは2化が発生し始めたばかりで、極めて新鮮な個体を撮影出来ましたが、シルビアの方は新鮮なものは少ないようでした。一度で3種ともみんな綺麗なものを写したいと思ってもなかなか難しいようです。
かなり擦れ気味な♂。
飛翔を写してみると・・・
意外にもスレや破損がありません。
ヤマトシジミと似ていますが、サイズはもっと小型で、♂の翅表の色が暗青色です。
河原の外来種・オオフタバムグラの花で吸蜜
まだ新鮮な♀も。
一見、食草のミヤコグサが無いように見えますが、非常に小さなミニ株を見つけて産卵していました。この母蝶が産んだ卵も見えます。
丈数センチほどの芝草を這うようにして産卵しては、短く飛び、また食草を探しては産卵を繰り返していました。