意外に撮影は難しい -ツマキチョウ -

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タチツボスミレで吸蜜する♂

 

 先週は、丸々一週間、ツマキチョウを追いかけました。
 4年来、碧い花が見事なヤマルリソウへ吸蜜に来るシーンを撮影したいと狙っているのですが、1年目と2年目は首尾よく撮影できたのに、昨年は撮れず。今年も、結局撮れずじまいに終わりそうです。涙;;
 ツマキチョウが最も好む花の色は白らしく、目立たない米粒のようなハコベタネツケバナなどによく来ます。黄色いタンポポやキンポウゲ、ミツバツチグリなども利用しますが、素通りしてしまうことも多いようです。
 紫色系では、ムラサキケマンは好物ですが、スミレ類は、タチツボスミレのような青紫の鮮やかな株にはあまり執着を見せず、地味な花色のアオイスミレや白花のケマルバスミレなどを好む傾向がうかがえます。
 目当てのヤマルリソウに立ち寄ったのは、6日間でたった2回だけでした。その2回も気まぐれにちょっと寄ってみたというように、一瞬花に止まったかと思うと、カメラを構えてレンズを向ける間に飛んで行ってしまいました。
 徒労の6日間。
 はは、ツマキチョウの撮影は意外に難儀です。



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ハコベの米粒のような細かい花で、よく吸蜜する。

 

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あまりに花に止まらないので、素早く飛ぶところを置きピンで狙ってみた。

 

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同じスミレの株でも、特定の花だけに来るので、そこを待ちぶせ。

 

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ムラサキケマンには大いに関心がある様子ですが、ちょっと寄ってみるだけで一向に止まる気配がありません。

 

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外来種の白花スミレ、アメリカスミレサイシンに来た羽化直後の♂。

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この♂はたっぷりとこのスミレで吸蜜してくれました。


キンポウゲにやって来た♀。

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翅裏の雲形模様とモノトーンが渋い。

 

夕刻が迫り、飛び回っていた♂が竹藪の一角に止まり、翅をたたんで眠りに就こうとしていました。

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接写で近寄ってみた。