今年はO型がメイン - ミドリシジミ -

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平地の湿地林にミドリシジミの姿を見かけるようになりました。

自宅近くの小規模な湿地のハンノキが切り倒されて3年目。伐採された切り株からヒコ生えが生えてきて、以前からすれば個体数は減ったものの、撮影にはむしろ好都合な環境になってきたので、喜んでいたのでしたが、先日出かけてみたら、このヒコバエも刈り払われていました。

この湿地は、某企業が出資して緑地保全をしている場所ですが、管理しておられる方に問い合わせてみると、湿地植物保護のために木本類を伐採しているという話でした。ハンノキは湿地の環境指標植物の一つであること、ハンノキに依存しているチョウがいることなどを話して、今後の伐採は対象植物を選択的に行ってもらうことでなんとか湿地環境を保全してもらうようにお願いをしました。

 

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今回も昨年同様、木々が手つかずのままに残っているポイントで撮影しました。
仙台市街地で残されている貴重な湿地の一つです。

 

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昨年の♀は、A型が最も多く、次いでB型、AB型の順に見られましたが、O型は極めて少なく、撮影もできずじまいでした。今年はA型がさっぱりおらず、O型を沢山見かけます。

年ごとにこうした多型♀の割合が変わるというのは知りませんでした。

 

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B型。

 

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AB型。A斑の出方が薄い個体です。

 

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薄暗い曇天の中を飛ぶ♂。

緑の反射があまり鮮やかとは言えないのがちょっと残念。