オオイチ狂想曲 ２
前のつづき
2014/07/15 オオイチモンジ♀ DMC-GH4 f/5.6 1/1000s ISO-400 45-175mm
ドロノキの下に草丈２メートルを越すシシウドが生えているのですが、大きな黒っぽい蝶が飛んできたと思ったら、このシシウドの花に降りてきて、吸蜜を始めました。
それはオオイチモンジの非常に大きな♀でした。
オオイチモンジは果物の腐汁や、動物の排泄物、樹液などの吸汁性の蝶だとばかり思っていたのですが、訪花して蜜を吸っているオオイチモンジを初めて見ました。
図鑑の解説を見ると、確かにシシウドなどで吸蜜が確認されているものの、訪花することは珍しいとされています。
背丈の高い花の上にいるので、下から見上げるような角度からしか撮影ができず、近くにあった柵によじ登って辛うじて目線の辺りから撮影しました。
そのため、この♀のサイズが、画像ではよく判りません。
水平な姿勢だけしか撮影できず、やや焦っているうち、このメスは一瞬翅をはばたかせて、両翼を持ち上げてくれました。すかさずシャッターを押しましたが、その巨大さがいくらかは伝わるでしょうか。
この♀のように、北海道のオオイチモンジは、上高地などの本州産と比べて著しく大型、裏面が暗色化するのが特徴とされています。
2014/07/15 オオイチモンジ♂ DMC-GH4 f/4 1/1300s ISO-800 45-175mm
メスがドロノキの梢に高く消えて行った後、今度は♂が吸蜜にやってきました。
2014/07/15 オオイチモンジ♂ DMC-GH4 f/5.6 1/1000s ISO-400 45-175mm
正面から
赤い眼とふっさりとした白い体毛が、まるでウサギのような小さな獣のように見えます。
2014/07/15 イチモンジチョウ♂とオオイチモンジ♂ DMC-GH4 f/4 1/1300s ISO-800 45-175mm
オオイチモンジの♂が花の上で吸蜜していると、近くのシシウドで同じように吸蜜していたイチモンジチョウが絡んできました。
次から次へと頻繁にまとわりつく様子が見られましたが、オオイチが地上や樹液にいるときにはまず見ることはない珍しい風景ではないでしょうか。
2014/07/15 オオイチモンジ♂ DMC-GH4 f/4 1/1300s ISO-800 45-175mm
オオイチモンジの飛翔を狙ってみました。
2014/07/15 オオイチモンジ♂ DMC-GH4 f/4 1/1300s ISO-800 45-175mm
2014/07/15 オオイチモンジ♂黒化型 DMC-GH4 f/4 1/1300s ISO-800 45-175mm
やや日が傾き始め、花への吸蜜行動が見られなくなった頃、やけに黒っぽいオオイチが地面に舞い降りました。
もしや！と思いズームアップしてみると、なんと黒化したオオイチではありませんか。
上の写真のようなノーマル個体に比べて、翅表の白紋列が薄く、全体に黒色が発達していることが判ります。
2014/07/15 オオイチモンジ♂黒化型 DMC-GH4 f/4 1/1300s ISO-800 45-175mm
まさかクロオオイチを見ることができるとは・・・
しかも翅がどこも傷んでいない、綺麗な♂でした。
このクロオオイチはほんのひと時、地上で吸水らしき行動をとったのち、すぐに舞い上がって頭上高く梢に消えて行きました。
2014/07/15 オオイチモンジ♂黒化型 DMC-GH4 f/4 1/1300s ISO-800 45-175mm
思いがけない黒化型の出現に驚きが冷めないうち、今度は倒木に黒いオオイチがやってきました。
こちらは、左前翅の一部が破損していますので、先に見たクロオオイチとは別の個体のようです。
なんとも運のいいことに、数分の間隔で２頭の黒化型と遭遇してしまいました。
2014/07/15 オオイチモンジ♂黒化型 DMC-GH4 f/4 1/1300s ISO-800 45-175mm
このクロオオイチはしばらく倒木で樹液を吸汁したのち、シシウドの花でも吸蜜して、じっくりと私の目を楽しませてくれました。
北海道撮影記はこれで終了です。
ドロノキの下に草丈２メートルを越すシシウドが生えているのですが、大きな黒っぽい蝶が飛んできたと思ったら、このシシウドの花に降りてきて、吸蜜を始めました。
それはオオイチモンジの非常に大きな♀でした。
オオイチモンジは果物の腐汁や、動物の排泄物、樹液などの吸汁性の蝶だとばかり思っていたのですが、訪花して蜜を吸っているオオイチモンジを初めて見ました。
図鑑の解説を見ると、確かにシシウドなどで吸蜜が確認されているものの、訪花することは珍しいとされています。
背丈の高い花の上にいるので、下から見上げるような角度からしか撮影ができず、近くにあった柵によじ登って辛うじて目線の辺りから撮影しました。
そのため、この♀のサイズが、画像ではよく判りません。
2014/07/15 オオイチモンジ♀ DMC-GH4 f/5.6 1/1000s ISO-400 45-175mm
水平な姿勢だけしか撮影できず、やや焦っているうち、このメスは一瞬翅をはばたかせて、両翼を持ち上げてくれました。すかさずシャッターを押しましたが、その巨大さがいくらかは伝わるでしょうか。
この♀のように、北海道のオオイチモンジは、上高地などの本州産と比べて著しく大型、裏面が暗色化するのが特徴とされています。
メスがドロノキの梢に高く消えて行った後、今度は♂が吸蜜にやってきました。
正面から
赤い眼とふっさりとした白い体毛が、まるでウサギのような小さな獣のように見えます。
オオイチモンジの♂が花の上で吸蜜していると、近くのシシウドで同じように吸蜜していたイチモンジチョウが絡んできました。
次から次へと頻繁にまとわりつく様子が見られましたが、オオイチが地上や樹液にいるときにはまず見ることはない珍しい風景ではないでしょうか。
オオイチモンジの飛翔を狙ってみました。
やや日が傾き始め、花への吸蜜行動が見られなくなった頃、やけに黒っぽいオオイチが地面に舞い降りました。
もしや！と思いズームアップしてみると、なんと黒化したオオイチではありませんか。
上の写真のようなノーマル個体に比べて、翅表の白紋列が薄く、全体に黒色が発達していることが判ります。
まさかクロオオイチを見ることができるとは・・・
しかも翅がどこも傷んでいない、綺麗な♂でした。
このクロオオイチはほんのひと時、地上で吸水らしき行動をとったのち、すぐに舞い上がって頭上高く梢に消えて行きました。
思いがけない黒化型の出現に驚きが冷めないうち、今度は倒木に黒いオオイチがやってきました。
こちらは、左前翅の一部が破損していますので、先に見たクロオオイチとは別の個体のようです。
なんとも運のいいことに、数分の間隔で２頭の黒化型と遭遇してしまいました。
このクロオオイチはしばらく倒木で樹液を吸汁したのち、シシウドの花でも吸蜜して、じっくりと私の目を楽しませてくれました。
北海道撮影記はこれで終了です。
