やっぱり、王道の・・・

 カタクリが少ない場所でのヒメギフの訪花を訪ね歩いていましたが、当然ながら、カタクリが豊富にある場所でもカタクリ以外の花に来ることもたまには見かけます。

 昨日は、カタクリの群落が一面のお花畑となっているポイントで、谷筋に生えたキブシの高木に房状に垂れ下がった花に吸蜜に来たヒメギフの姿を見つけました。
 ギフチョウなどの写真ではよく見かけますが、ヒメギフとキブシは私にとっては初めて見る光景でした。
 春の谷筋のさわやかな空気に透明感があって、なかなかいい雰囲気です。

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2016/04/03 仙台市青葉区

キブシが小群落をなして生えている谷筋を横切っていくヒメギフを発見
見ていると、キブシの花に関心がある様子。


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2016/04/03 仙台市青葉区

一つの花房の手前でホバリング
この花で蜜を吸う体制に入った。


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2016/04/03 仙台市青葉区

ヒメギフらしく、翅を水平に開いて吸蜜開始。



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2016/04/03 仙台市青葉区

しばし、吸蜜を終えると、曇って来たせいか、キブシの梢で羽をたたんでしまった。




あたりの足元を見ると、たった今羽化してきたと思われる♂が、地表に突き出た枝先で翅を伸ばしていた。
静止して動かないのを幸い、マクロレンズに付け替え、体毛一本一本を解像するように、丁寧にピントを合わせてみた。

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2016/04/03 仙台市青葉区

絞りF16。被写界深度できるだけ稼ぐように撮影してみた。
オリジナルはかなり精細だと思うが、このブログにアップするとYahoo!サーバの容量節約の都合で(無料だからしようがないけど 笑)思い切り圧縮されてしまうので、精細感がなくなってしまうのが、悲しいところ。涙;


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2016/04/03 仙台市青葉区

これもマクロで撮った一枚。
翅裏は、鱗粉一枚一枚が目でわかるような鮮やかな模様だが、翅の表はコントラストはあるが滑らかな色の乗り方だ。




ってわけで、やっとカタクリの花で遊ぶヒメギフの写真を撮影できました。
毎年ヒメギフはカタクリで、というあまりに当たり前すぎて面白みに欠ける取り合わせだな、と思ったものの、やはりこの組み合わせの美しさはやはり最高ですね。
やはり、ヒメギフにはカタクリが王道ということでしょうか。

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2016/04/03 仙台市青葉区

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2016/04/03 仙台市青葉区

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2016/04/03 仙台市青葉区


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2016/04/03 仙台市青葉区

今年の所見は3月下旬で、あっという間に一週間が経過した。
それでも、まだ♂が羽化してきている。
羽化してまだよちよちの雄に、別の雄が絡んできた。

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2016/04/03 仙台市青葉区

挑まれた雄は盛んに羽をばたつかせて交尾拒否で応じるので、別オスはあきらめて飛び去って行く。


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2016/04/03 仙台市青葉区
ここにも、羽化してほやほやの♂が。
この場所では、メスもこれからが本番のようだ。