Lさんのプレゼント 台湾撮影記・番外編
世界の美しい蝶が好きな人ならご存知、東北・東南アジア一帯に広く分布するカラスアゲハ(P.bianor)のあまたある地方変異、亜種の中で、最も美麗とされる蘭嶼島特産亜種で、名の通り瑠璃色の輝きがとりわけ美しいカラスアゲハ。それが今回のコウトウルリオビアゲハ(カラスアゲハ・蘭嶼島亜種)です。
始めに羽化した♂ 2017/10/23
2頭目の♂ 2017/12/07
ミヤマカラスアゲハをしのぐ美しさ。
昨年、蘭嶼島で撮影した野生のコウトウルリオビアゲハ♀ 2016/05/10
2016/05/10 蘭嶼島
飛ぶ姿に、野生の逞しさが溢れていました。
このときは、チャンスに恵まれず、いい写真が撮れなくて悔しい思いをしました。
台湾に出かけた際、Lさんから日本のクロアゲハとミヤマカラスアゲハの蛹が欲しいが、なんとか手に入らないものかと相談されました。
現地でお世話になることもあって、お礼に彼の希望を叶えるべく、数頭のクロアゲハとミヤマカラスアゲハの幼虫を飼育して蛹になったものを持参しました。
現地でお世話になることもあって、お礼に彼の希望を叶えるべく、数頭のクロアゲハとミヤマカラスアゲハの幼虫を飼育して蛹になったものを持参しました。
台湾から帰国する当日、Lさんからコウトウルリオビアゲハの蛹があるから持っていきませんかと言われました。
日本に持ち帰っても、無駄に死なせるばかりだからとお断りをしたのですが、どうせ台湾本土でも羽化したものを放すわけには行かない。あなたのためにわざわざ許可をとって飼育したものだから是非とも持って行けと言うので、蛹が可愛そうと思いつつも、ご厚意に感謝して頂戴することになりました。
日本に持ち帰っても、無駄に死なせるばかりだからとお断りをしたのですが、どうせ台湾本土でも羽化したものを放すわけには行かない。あなたのためにわざわざ許可をとって飼育したものだから是非とも持って行けと言うので、蛹が可愛そうと思いつつも、ご厚意に感謝して頂戴することになりました。
聞くと、10度C以下だと蛹が成熟せず、そのまま冬を過ごすことはできず死んでしまうそうです。また、少なくとも15度以上、羽化が近づいたら20度以上ないと蛹殻を破って出てこれないとか。日本のカラスのように、低温下に置いて春に羽化させるという訳にはいかないようです。
言われたとおり、帰国してすぐにまだ季節的にはそれほど寒いわけでもないのに、エアコンを回し、部屋を暖かくしてきたのですが、一頭は10月23日に♂が羽化し、2頭目はやっと12月07日に♂が羽化してきました。
最初の♂は、羽化して翅が伸長している途中所用ができ、まだ大丈夫と油断して外出したら、その間に窓際に飛び、それを目ざとく見つけた猫に無残にボロボロにされてしまいました。
写真は外出する寸前に撮ったので、かろうじて姿だけはとどめることができたのですが。
自分の不注意とはいえ、とても悲しい思いです。
もう一頭の♂は、これに懲りて、羽化が始まったら猫は別の部屋に隔離しました。
日の差し込む温かいリビングで十分に日向ぼっこをさせて、新鮮な美しい姿の写真を撮りました。このオスは、可愛そうですが、翅が壊れてしまわないように、冷暗所に置き、寒さで動けなくなって仮死状態になったところで、冷蔵庫にいれ、そのまま安眠させました。
せめてもの償いに、綺麗な標本にしてずっと姿を残しておきたいと思います。
日の差し込む温かいリビングで十分に日向ぼっこをさせて、新鮮な美しい姿の写真を撮りました。このオスは、可愛そうですが、翅が壊れてしまわないように、冷暗所に置き、寒さで動けなくなって仮死状態になったところで、冷蔵庫にいれ、そのまま安眠させました。
せめてもの償いに、綺麗な標本にしてずっと姿を残しておきたいと思います。
2頭目の♂ 2017/12/07
ミヤマカラスアゲハをしのぐ美しさ。
昨年、蘭嶼島で撮影した野生のコウトウルリオビアゲハ♀ 2016/05/10
2016/05/10 蘭嶼島
飛ぶ姿に、野生の逞しさが溢れていました。
このときは、チャンスに恵まれず、いい写真が撮れなくて悔しい思いをしました。