遅れに遅れた羽化期 - カラスアゲハ 3つのタイプ -
カラスアゲハも、今年はだいぶ異常な発生の仕方です。
発生時期が昨年より10日ぐらい遅くなりました。
なぜか、毎年同時に羽化してくるオナガアゲハが出ても、カラスの姿が全く見えず、今年はカラスが全くいないと思ったほどです。
先々週からやっとカラスの姿が出始め、いまやっと最盛期になったようです。
昨年このブログにも書いた、この地方のカラスアゲハの二つのタイプ。今年も確認できました。
それと、仙台の奥山に見かけるごく普通のタイプ。夏型に似た、これが全国的にみると一番多く見かける型のようです。
カラスの中で、先に出てくる暗色型
この暗色型の翅が破損し、汚れ始めるころに出てくる緑の美麗型。
前翅・性標の黒毛に沿って、ミヤマカラスみたいな明るい金色の帯があり、後翅の赤い肛角紋が明瞭に複数出てくるのが特徴で、とても美しいタイプです。
尾状突起が欠損しているように見えますが、翅を振り下ろした時に、尾がまくれあがっているためで、実際は綺麗にそろった♂です。
前翅の金緑色が強く出て、とりわけ美しい。
全国的にみると、下のような上記2タイプの中間型が最も多いようです。
仙台では、奥山に多い型だと思います。
このオスも、吸水しながらポンピングしています。
お尻から、数珠状に水が噴出されています。