ゼフ 3  - 森林性ゼフィルス -

 低山帯のゼフが出て10日ぐらいの間をおいて、奥山の森林性のミドリシジミが出てきます。
 ミズナラやエゾノウワミズザクラなどを食べるゼフィルスたちです。



オスたちの追尾行動が始まりました。
テリ張り追い出しのためという見方が一般的ですが、私は単に動くものを追いかけて、♀特有の行動が触発されるかどうかの確認だと思っています。

上空に飛んでくる物体や生き物があれば、即出動。
同時間帯は、同じ空間で多数の♂が同じような行動をとっているので、めまぐるしい程です。

   オス同士がぐるぐると円を描きながらもみ合いますが、これはちょうど上下に対面した面白い瞬間。2頭が絡み合うのを撮っていると、多くの場合は、片方に焦点が合うだけなので、これはとりわけ幸運でした。笑


   300mmのズームで卍飛翔のドアップを狙いました。
   マニュアルでフォーカスを詰めていきますが、非常に速い動きについていくのは大変です。何度も挑戦してやっと数カットの画像をゲットできました。汗;


メスアカミドリシジミ
きれいな♂ 同じようなテリ張出動。

210mmで飛翔を追いかけました。自分にとっては一番ピントが合わせやすい焦点距離だと思っています。

非常に早く飛ぶ蝶の動きを止めるには、最低でも1/3200ssのシャッターを切る必要がありますが、どうしてもISOが高くなるので、若干ノイズっぽい画像になります。

うまく翅が全開した瞬間をとらえることができました。

ジョウザンミドリシジミ
ミドリシジミのグループでは、一番地表近くにテリ張りをします。
翅表のメタリックな輝きを撮るのが簡単で、とってもかわいいやつです。笑

ヒメキマダラセセリがやって来たので、それをめがけて急発進。

物凄いスピードで追っかけまわしますが、同類♀の行動パターンが現れないので、それ以上の追尾は行われなくなります。

♂のメタリックな光の反射を作り出すグリッド構造。クリックで拡大↑

一回の連射で7枚の合焦画像が得られました。
例によって、連射合成を。手間はかかりますが、この手間がまた楽しいんです。笑