今シーズンの末尾を飾る - ムラサキシジミ 他-

 

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今年も押し詰ってきました。

10月以来、好天の日にはムラサキシジミの撮影を続けていましたが、なかなかいい写真がとれないまま、とうとう年末になってしまいました。(;^_^A

このままだと、カレンダーだけをアップして今年は終わっちゃいそうなので(笑)、不本意な画像ばかりですが、しるしだけ残しておきたいと思います。

 

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♀。紅葉の色。
だいぶ擦れ気味の♀。秋の朝日に全体がオレンジが勝った絵になりました。
紫色も単純ではなく、ピンクが混じった虹色に見えます。

 

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越冬の準備。気温が上がると、塒に選んだ枯葉の周りを盛んに飛び回る。

昼過ぎには、また同じ場所に一目散に戻ってくるところが面白い。

 

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地表近くに降りて、草の上に残った朝露を吸う♂。

 

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♀の色の変化は多様で、濃い紫から、ルーミスを思わせるような明るい水色のものもいる。この個体もピンク色が混じって美しい。

 

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擦れや欠けのない綺麗な♀。濃い紫色の典型的な個体。

 

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飛翔の場面では、多くの場合、開翅を写すのが目的ですが、こんな空中姿勢もなかなか動感があります。

 

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定番の飛翔開翅。向きがあまりよろしくないのがちょっと残念。

 

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陽を浴びて瑠璃色が輝く。

 

 

ムラサキシジミのいる同じフィールドで、一頭のヒメクロホウジャクが草地でぶんぶん飛び回っていました。
 辺りにはホウジャクやセセリなどが好みそうなアベリアやラベンダーのような蜜腺が深く伸びた花が見当たらないので、ゲンノショウコみたいな小さな花でも吸蜜するのかなと目で追ってみると、どうもおなかがすいているわけでもなさそう。ひょいと突き出た草に関心がある様子です。
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ははん、こいつ産卵したいんだな。
ってわけで、産卵シーンを追っかけてみることに。
ホウジャク類の吸蜜は、ホバリングで空間一点に停止したようになるので、飛翔を写しとめるのは割と簡単ですが、産卵の時は食草に接触するのはほんの一瞬で、すぐにビュン!!と飛び去ってしまいます。さんざん空振りした挙句、追っかけるのはやめて、産卵に来そうな食草の前でカメラを構えて待ってみました。
 案の定、やってきました。笑

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この草は、アカネ科のアカネのようです。
お尻の房毛の先に、産み付けられつつある緑色の卵がほんの少し覗いています。



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アカネの若い芽先に産み付けられた卵。大型のアゲハ類と同じぐらいの大きさで、成虫のサイズに比べて、かなり大型といえるのではないでしょうか。

ヤマトシジミ 晩秋型

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10月に入って、今シーズンのめぼしい蝶の撮影も終わってしまいました。

フィールドでは、わずかな平地の蝶が何種か見られるだけです。

そんな中で、毎年の恒例、ヤマトシジミの晩秋型を探すのが一番の楽しみとなります。

 

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碧い♀。晩秋に出てくる今年最後の世代。
地面に止まって翅をV字型に開いた場合は、灰色がかった鈍い色となり、撮影しても綺麗な青色が出ないことが多いようです。

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上の2枚のように、飛んで翅が屋根型になった時だけに、綺麗な青色が閃きます。

 

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これは晩秋型の♂。全面淡青色で、真珠のような光沢となります。

 

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産卵のために、カタバミの生えた地表すれすれを飛ぶ♀。

 

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カタバミの草むらに止まって産卵。

 

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同じ場所でスミレに産卵するツマグロヒョウモンの暗青色に惹かれてやって来た♂。

 

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特別に黒化した♂。

一見、晩秋型の青メスに見えますが、尾端の形状は紛れもない♂。
青♀に求愛するシーンを待っていましたが、他の♂を追いかけてどこかに飛んで行ってしまいました。

 

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スーバーブルーに近いとても綺麗な♀。いまいち綺麗な青が出たショットは撮れず。残念。(;^_^A

初秋のススキ原で - チャバネセセリ3種 -

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晩夏から初秋にかけては、チャバネセセリ類たちの第2化の最盛期です。
猛暑が一段落して、初秋の秋晴れの心地よいススキの原っぱに出かけてみました。
ここは、春にミヤマチャバネセセリを撮影した草原です。

 

新鮮なオオチャバネセセリがいました。
名前の通り他の2種よりサイズが大きめ。

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ヤブガラシでテリを張る
眼が可愛らしいですね。w

 

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こちらは葛の葉で

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ススキの荒れ野に、園芸種の花が紛れ込んでいました。

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一段とビッグサイズの♀。

こちらはイチモンジセセリ

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翅全体が鋭角的で飛翔力が強そうな感じ。

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越冬可能な南からどんどん北上して、今の時期には東北、北海道まで到達します。

 

今日のお目当て。
ミヤマチャバネセセリの姿も見えました。

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夏型の♀。

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8月中旬が最盛期ですが、♀はまだこんなに新鮮です。

 

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いままさしく飛び立とうと前翅を持ち上げたところ。

 

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2500/1のシャッターでは、ブレてしまいました。(;^_^A

 

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これはだいぶ飛び古した♂

ミヤマチャバネセセリの識別点である後翅裏面中室の白点がかろうじて覗いています。w

 

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この♂は同じ場所を行ったり来たりしてテリを張っている様子でした。