2019-01-01から1ヶ月間の記事一覧

30年前の記憶

1989年といえば、今年でちょうど30年前のことになります。 私が40歳の時、インドに出かけたのが私の最初の海外旅行でした。 初めての外国であったし、もちろん有名な数か所の観光地(アーグラー、バラナシ、サールナートなど)に立ち寄りましたが、本来の目…

カノクロヒカゲ - 冬眠シリーズ9 -

ジャノメチョウの珍種、カノクロヒカゲ。 台湾の中~高地雲霧林に生息するヒカゲチョウの一種です。 翅表は鳶一色ですが、ビロードの光沢に覆われていて光の当たりようによっては濡れたような艶に輝きます。 裏面は、各種ヒカゲの中でもとりわけ紫色の紋様が…

ウラクロシジミ - 冬眠シリーズ8 -

ウラクロシジミは、仙台では低山、深山を問わず、あちこちで姿を見かけるゼフィルスですが、なかなか翅を開いて止まるということが少ない種類の一つで、写真を撮っても、名前通りの黒い裏側ばかりを撮影することになりがちです。 もっとも、その翅の裏側の複…

美しい水色のルーミス - 冬眠シリーズ7 -

今回は台湾のルーミスシジミ。 日本のルーミスとは別亜種です。 台湾のルーミスは、水色の紋様が日本亜種よりやや拡大し、裏面全体が一層白く明るくなるようです。コントラストがくっきりとした美しい亜種です。 6月初旬、台湾北西部・新竹縣の高地林で、日…

ウラジャノメ - 冬眠シリーズ6 -

一昨年に続き、昨年も、この宮城県の「破格」の珍蝶に出会うことができました。 昨年から工事が行われていて、シーズン中は道路が通行止めのため、前年撮影した場所には行くことができません。 そこで、だいぶ距離はあるものの、目撃情報が記録されたことも…

サクラソウとウスバシロチョウ - 冬眠シリーズ5 -

サクラソウは、江戸時代から日本の古典的園芸植物の代表ともいえる美しい草です。 春先には、どこの園芸店でも、廉価な値段で売られていることが多く、栽培種としてのサクラソウは珍しくもないのですが、これが野生となれば、事情は若干違います。 野生の原…

スギタニルリシジミ - 冬眠シリーズ4 -

ヒメギフチョウと殆ど同じ時期に出てくる春の蝶。 幼虫が渓谷のトチノキやミズキの花を食べるので、仙台近郊の低山から奥山まで、あちこちの渓谷沿いに発生しています。 ヒメギフチョウの撮影のついでに撮ることが多いのですが、いつもろくに撮影もしないま…