2015-01-01から1年間の記事一覧

今年最後の一枚は・・・(実は2枚 w)

今年もいよいよ押し迫ってきました。 今年最後の一枚は・・・といろいろ悩んだ末、カラスシジミの画像で締めくくりたいと思います。 カラスシジミは、北海道や信州の高地帯に行くとそれほど珍しいと言うほどではありませんが、仙台近郊ではなかなか目にする…

今日の一枚 - キバネセセリ -

キバネセセリは初夏の蝶。 日本全国に分布、とはいうもののアオバセセリのように同じ場所で毎年決まって見られるというものではないようです。 6月下旬、会津のキマダラルリツバメを撮影に行ったときに何年かぶりに撮影することができました。 今年は、キバ…

今日の一枚 - ジョウザンミドリシジミ -

この夏に撮ったなかの一枚。 今年は、ゼフィルスを重点的に撮影目標にしていましたが、とりわけジョウザンミドリシジミを撮影する機会が多かったように思います。 数あるミドリシジミ類の中で、ジョウザンとメスアカはわりと低い場所をテリトリーにする習性…

今日の一枚 - ヒメアカタテハ -

南極を除くすべての大陸に分布し、小さな島でもよく目にすると言われる、いわばグローバリズムの先駆者 w。 そんな蝶であっても、私が育った雪国の秋田では、晩秋に数年に数えるほどの頻度でしか目にすることがなかったので、私にとっては、特別な思いが籠…

今日の一枚 - ウラギンシジミ -

今日の・・・と言いながら、これを撮影したのは7月中旬。 シーズン・オフのこれからは、今年の撮影したなかからブログ未掲載のものを選んで一枚ずつアップしてみようかと思います。 というわけで、今日は夏型ウラギンシジミの新鮮な♂ ビロードのような滑らか…

晩秋の青ヤマト

深まりゆく秋。 今日は北海道で平地でも雪模様だそうです。 近くのヤマトシジミも今年最後の世代が盛んに飛び回って、次世代への引継ぎをしています。 晩秋のお楽しみ、ヤマト♀の碧さ加減が、いつもの年に比べて何となくイマイチのような・・・ 振り返ってみ…

今日の一枚 初秋のヤマトシジミ♀

暦も10月に入ると、近くでみられるチョウの種類はごく限られて来ます。 多くは普通にどこでも見られるもので、年に2・3回の発生を繰り返す多化性の種類です。 それぞれが季節型を持っていて、秋には幼虫時代に食草の硬化した葉を食べたり、日照時間が短い…

そのほかのチョウたち - 九州へ5 -

前回からのつづき 今回の九州旅行で撮影できた、これまでブログ未掲載の蝶です。 ムラサキシジミ 2015/09/07 長崎県佐世保市 ハウステンボス内に植栽されているカシの梢で見かけました。 一応長崎に出かけたからには、観光地にも行きましたが・・・ どこへ行…

長崎市街地の大逆転 - 九州へ4 -

前回からのつづき 長崎市街地のど真ん中にいた不明のシジミは、翅裏が見えない角度で止まっていて、手前のフェンスが邪魔して脇に視点を変えることもならず、種の判別ができないまま飛んで行ってしまいました。 あたりにはヤマトシジミがたくさん飛んでいて…

クロツがいない!  九州へ3

蝶撮影1日目にして、早くも3稀種の撮影をゲットしてしまい、他はこれら3種とは違って、ほとんどポイントは想定できているし、楽勝!・・と考えていたのが、クロツバメシジミ(略称・クロツ)。 北九州のクロツは、その独特な斑紋の美しさ、気品の良さから…

風の岬で  九州へ 2

- 前回からのつづき - ショウジョウスゲを主としたその草地には、今回の最大のターゲットであるタイワンツバメシジミの食草・シバハギのほかに、ミヤコグサやカワラケツメイも混生していました。 もしかして、シルビアや、ツマグロキチョウも・・・とあわ…

九州へ・・・ 1  - タイワンツバメシジミ -

先週、川の堤防が決壊するなど、宮城県内は大変な大雨被害に見舞われました。 しかしその災害の最中、私は九州に出かけておりました。汗;; 今の時期の西日本といえば、迷蝶や偶産種を別とすれば、タイワンツバメシジミ、シルビアシジミ、ツマグロキチョウ…

やっと初秋の晴れ間が・・

長い長い、永遠に続くんではないか(ちょっと大げさ;)と思われる秋雨の日々。 お盆を過ぎた辺りからまるまる3週間、お日様とはご無沙汰でした。 いつもなら、この時期の半分ぐらいは残暑でフーフー言っていたもんですが。 お盆過ぎに一度、蝶友のFさんを…

今日の一枚 ルリシジミとツバメシジミ

6月中旬にウラゴマを探していたとき、大きなイボタが生えているポイントの近くを流れている小川を歩いていると、岸にできた小さな砂州に白いシジミチョウの群れが集団吸水をしているのが目に入りました。 この夏の異常な熱波が始まる前の頃で、この日はそれ…

ヤブ漕ぎの先に  - オオゴマシジミ -

この夏も、オオゴマシジミに会ってきました。 ゴマシジミ撮影の帰途、同行のFさんと一緒に、胆沢川の源流に近い沢筋に入ってみました。 車道から藪を抜けて50mほど下降し、広い沢に出てから、さらに上流に200m河岸を遡上した先に、クロバナヒキオコシ…

ゼフィルス 追いかけ日記 最終回 - ムモンアカシジミ など -

すでに季節は過ぎつつありますが、まだ未掲載のゼフをアップしておきたいと思います。 森を歩けば、8月下旬に入った今の時期でもゼフィルスの姿をみることができます。 ♂はもうほとんどいませんが、アカジシミのような発生の早い種は別として、♀はどの種も…

ゴマシジミ 東北型

お盆も今日で最終日。 この時期は、伸び行くススキの穂にも夏の過ぎゆく気配が感じられ、なにやら寂しい気分になる時節。 年一化の蝶たちの出現タイミングとしても、最後のシーズンとなります。 蝶友Fさんと年一回だけお目見えする蝶のなかでも遅めに出現す…

信州へ 3  ヤリガタケシジミ

上高地でタカネキマダラセセリとクモマベニヒカゲを撮影の後、Nさんとお別れして、翌日はアサマシジミのポイントへ向かいました。 このポイントのアサマシジミは、ヤリガタケシジミというちょっと珍しいタイプの地方型です。以前は北アルプス南部に複数の発…

信州へ 2 タカネキとクモマベニなど

7月下旬の上高地。 今の季節、標高2000m近い谷筋のお花畑には高山蝶が舞っているいるはず。 翅裏の白い線が高山の雲を思わせるクモマベニヒカゲと、高山蝶の中でも最も数が少ないと言われるタカネキマダラセセリに会いに、また今年もこの地にやってきま…

信州へ 1  ヒメヒカゲなど

盛夏。 暑い日々が続きますが、 中部地方では東北には見られない蝶たちが飛んでいるはず。 信越のNさんと一緒に、信州のヒメヒカゲを見に行くことになりました。 東北新幹線で仙台を出発、大宮で北陸新幹線に乗り換え、長野駅でNさんの車に出迎えてもらい、…

ゼフィルス 追いかけ日記 6 - アイノミドリシジミ -

ゼフ追いかけシリーズ、今回はアイノミドリです。 アイノミドリシジミは、各種ゼフの中でもフジミドリに次いで奥山にいるミドリシジミだと思います。 ミドリシジミ類の中でも、とりわけ緑色の濃い、輝きの強い蝶で、撮影にも意欲が湧きます。 ところが、仙台…

今日の一枚 ホソバセセリ

暑いさなか、ムモンアカシジミを探して近くの林を歩いていると、素早く飛ぶ影が見えた。 セセリであることはわかったが、あまり見慣れない蝶だ。 レンズを通してよく眺めてみると、ホソバセセリだった。 もともとは関東以南に多くて、東北では見かけることの…

ゼフィルス 追いかけ日記 5 - フジミドリシジミとウラキンシジミ -

ゼフ追っかけシリーズ5回目は、フジミドリシジミとウラキンシジミです。 今年ゼフィルスを追いかけるにあたって、仙台近郊では難題となりそうだな、と感じていたのは、 ★ フジミドリシジミとウラキンシジミが確実に撮影できるポイントを探し当てる というこ…

ゼフィルス 追いかけ日記 4 - ジョウザンミドリシジミ -

ゼフ日記シリーズ4回目は、ジョウザンミドリシジミ。 ジョウザンミドリシジミは、里近くの山地から、ミズナラがうっそうと茂る深山まで、広く生息しています。 エゾと重なることも多いですが、より山地に深く入った谷筋を好むようです。 先のエゾ・オオミド…

ゼフィルス 追いかけ日記 3 - エゾとオオミドリ-

仙台周辺にいるミドリシジミ類では、一番身近なものが、オオミドリシジミとエゾミドリシジミです。 特に、オオミドリシジミは宅地造成された住宅街の隅に、辛うじて残されたコナラを主体とする雑木林にいることが多く、最も近くでみられるミドリシジミです。…

ゼフィルス 追いかけ日記 2 - メスアカミドリシジミ -

ゼフ追いかけシリーズ 2回目はメスアカミドリシジミ このゼフは、仙台近郊では低山ではあまり見たことがありません。 ヤマザクラやエゾノウワミズザクラなんかの野生サクラに付くので、雑木林があちこちに残っている住宅地周辺にいてもよさそうな気がするの…

・・・悪戦苦闘・・の巻  クロシジミ

前回からのつづき 40年ぶりに会うクロシジミを夢中で撮影していると、一緒に出かけた蝶友のFさんが、なんだこりゃ!と声をあげました。 急いでそちらに行ってみると、ヒメシジミの♂がクロシジミの♀をしつこく追っかけまわしているところでした。 クロシジミ♀…

アリの乳牛  クロシジミ

Ant Cow<アリの乳牛>、と言われるアリの巣中で幼虫時代を過ごす一群の蝶たちは、どの種も生息地が狭小でなかなか出会う機会が少ないようです。 今から40年ほども前のことですが、秋田にいたころ、オオミドリシジミの♀かと思って捕まえてみたら、それはクロ…

ゼフィルス 追いかけ日記 1

今年は、春の異常な暑いお天気のせいで、全般的に蝶の発生が半月から10日ほど早まっているようです。 ゼフィルスも、一番発生の早いアカシジミは、今年はなんと6月3日には羽化が始まりました。 これまで、あまりゼフィルスをきちんと撮影したことがなかった…

今日の一枚  トラフシジミ

夏型が出始めました。 トラフシジミは普通種と言いながら、カラスシジミ的というかゼフィルス的な翅形と飛び方で、トラフと判るまでは、ついドッキリしてしまいます。 春型のねずみ色の縞模様も美しいですが、夏型の淡いチョコレート色のトラ模様も独特です…