2020-01-01から1ヶ月間の記事一覧

亜熱帯のオレンジ色 - ツマベニチョウ -

ツマベニチョウは、その迫力のある大きさと、鮮やかなオレンジ色が強く印象に残る蝶です。日本でも、九州の突端、佐多岬が有名な発生地でしたが、最近の温暖化で、この蝶も発生地が北上しているのか、あまりその消息を聞くことがありません。 南西諸島から東…

20年前の珍蝶  - シロタテハ -

シロタテハとキゴマダラ・タイワンコムラサキ(右下) この蝶を始めて見たのは、7年前、台湾に出掛けて2回目の時だった。 シロチョウがいるなと思ったら、飛んだ時に見えた翅表の黒い斑紋が、見たことのないパターンでした。これがうわさに聞いたシロタテハ…

亜熱帯の浅葱色 - コモンタイマイ -

コモンタイマイは、南日本に見られるミカドアゲハに似たアゲハの一種ですが、黒地に不規則な紋様をばらまいたようなミカドアゲハの青色を、パステルカラーの薄緑色に入れ替えたような、とても美しい蝶です。 台湾でも、北部ではまず見ることはなく、中部から…

ウラジャノメとツマジロウラジャノメ

昨年はウラジャノメとツマジロウラジャノメの両種も撮影できた。 前年まで写していたポイントでは全くダメだったので、撮影出来ないものと諦めていたのでしたが、何とか別の場所で撮影することができて、ほっとしています。笑今年もこの2種が撮影できるかど…

恵蓀林場にて ー コモンチャバネセセリ 他 ー

気候風土が違うのだから当然と言えば当然ではあるが、日本と台湾の共通種で、希少性が大きく違うことにちょっとしたカルチャーショックを受けることがあります。 日本の普通種、ツバメシジミやルリシジミやミズイロオナガシジミなどが台湾では超レアな種であ…

稲妻を捉える - イナズマチョウ -

台湾の数ある蝶の中でも、イナズマチョウはその独特の色合いと紋様で、特に印象の強い蝶だ。中国大陸のクロオオムラサキとは属が違うほどに類縁の離れた仲間だが、擬態関係にあるわけでもないのに、翅の紋様のパターンが極めて似ていて、典型的な平行進化の…

紫の玄光 - ルリモンジャノメ- 冬ごもり2

昨年は5月と9月の2回、台湾に行ってきました。 5月の様子は昨年中に書きましたが、9月はまだアップしておりませんでした。 冬ごもりシリーズは、しばらく初秋の台湾報告で。 台湾全土、低山から中標高地までどこでも見られる種類だが、ジャノメチョウの…

冬ごもりシリーズ その1 ウラナミシジミ

新年が明けましたが、ヒメギフのシーズンまでまだ3か月も。 時間だけはたっぷりなので、昨年公開していなかった写真でもアップして、シーズン到来を待ちたいと思います。 毎年の今の時期、恒例となった冬ごもりシリーズ第一弾は、秋のウラナミシジミ。 昨シ…

謹賀新年

明けましておめでとうございます。 今年も沢山の蝶に会えるのを楽しみにしています。