チャマ健在

 昨年非常に数が少なかったチャマダラセセリが気になっていました。
 台湾から帰ってすぐ、写真の整理もしないまま岩手に向かい、その姿を見にでかけました。

 昨年と違い、ボランティアや地元の地権者による藪や低木の刈り払いなどが行われている様子がよくわかりました。
 チャマが発生しやすい草原の環境が一層改善されているように思えます。
 ただし、この保護地域には立ち入り禁止のロープが張られ、採集は論外、たとえ撮影のためであろうと厳しく制限されています。

 撮影ができるのは、この保護区画から離れた草地と、その周囲だけです。
 それでもかなり広大な範囲なのですが。
 採集はこの高原一帯が禁止されていて、網でも振ろうものならたちまち監視のおやじが駆けつけます。
 チャマもこんな監視員に守られて、本州最後の砦としていつまでも安泰でいてほしいと思います。

 
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2016/05/22  岩手県盛岡市
ポイントについて間もなく、新鮮な♂が現れました。
時期的にはピッタリだったようです。

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2016/05/22  岩手県盛岡市
去年につづき、今年も交尾カップルと遭遇。

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2016/05/22  岩手県盛岡市
貴重種だけに、オスもメスも頑張ってほしいと願いながらシャッターを押します。笑

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2016/05/22  岩手県盛岡市
これも極めて新鮮な♀
去年は同じ時期、すでに破損している個体も多かったのですが。

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2016/05/22  岩手県盛岡市
アズマギクは一部で開花が始まったばかり、
多くはまだ蕾が開き始めたという感じです。
全体がうっすらと白い毛で覆われていて、高原の花らしい気品が感じられます。

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2016/05/22  岩手県盛岡市
チャマダラセセリとアズマギクの取り合わせは高原独自の風景。
残念ながら、今年はまだ十分に開いていない花に来たこの一頭だけでした。

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2016/05/22  岩手県盛岡市
その代わり、ハルリンドウに来たチャマを撮影できました。
ピントは良く合ったものの、背景がごちゃごちゃなのがちと残念。

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2016/05/22  岩手県盛岡市
ミツバツチグリとの相性の良さは言うまでもありません。

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2016/05/22  岩手県盛岡市

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2016/05/22  岩手県盛岡市
テリを張っているのか、背の高い草や茎の上に静止する。

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2016/05/22  岩手県盛岡市
出撃!

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2016/05/22  岩手県盛岡市
丸々とお腹を膨らませた♀
沢山卵を産んでいつまでも子孫を残してほしいものです。

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2016/05/22  岩手県盛岡市