メガネ紋
ヒメギフの季節がやっと本格的になって来ました。
3月末の季節外れの暖かい陽気で羽化してきた♂たちが、その後の寒の戻りでどうなるのか心配していましたが、無事降雪を乗り越えて、元気に飛び回っているようです。
今回はちょっと変わったヒメギフを。
以前の当ブログでも画像をアップしたことがある、いわゆる「メガネ紋」。
前翅の黒と黄の幅が普通は同じ広さなのに、黄色が発達してその分黒い部分が一部狭くなる結果、まるでメガネのような形になるものを、「メガネ紋」と呼んでいます。
ギフチョウやヒメギフを室内で飼育するとよく出てくる型で、標本コレクターにはあまり好かれないようですが、仙台周辺の野外ではこのメガネタイプをたまに見かけます。
この型が遺伝型なのか、それとも環境変化による表現型のものかはっきりしませんが、飼育したものとは違い、野生のメガネタイプは数が少なく、珍しいのではないでしょうか。
おまけにこの♂は、後翅の赤い肛角紋が発達して「赤上がり」並みに綺麗な個体でした。