ウラクロ君 無事羽化

ラクシジミ 5月24日羽化

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今年の早春、自宅近くの道路に張り出したマンサクを何気なく見ていると、小さな丸い卵が。
毎年6月になると、この辺りは低地性ゼフの姿が見られます。
これは、ウラクシジミの卵に違いないと思い、自宅に持ち帰って飼育してみました。

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2015/03/20 マンサクの頂芽に産み付けられていた卵
ゼフィルス特有の饅頭型、細かく規則正しい表面突起から、ウラクシジミと推定しました。

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       2015/03/20 卵 縦も横も同じ姿 笑

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2015/04/02
卵殻に穴が開き、孵化したと思われるのに、幼虫の姿がどこにも見えない。
4日後、葉が展開すると初めて一令幼虫の姿が判るようになった。
左下の紫色の鱗片はマンサクの冬芽の殻。
幼虫がこの鱗片を食い破った跡がはっきり分かる。

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2015/04/03
マンサクの柔らかい新葉を食べながら、目に見えて大きくなる一令幼虫。

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2015/04/06
2齢幼虫になった。葉をだいぶ食い荒らして逞しく育っていく。

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2015/04/10 
3齢幼虫。
この頃になると、食事は夜だけでなく、日中も行うようになった。
でかいウンコをひり出している幼虫が、やんちゃ坊主のようで可愛らしい。

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2015/04/10 
葉の縁に身を乗り出すようにして、旺盛な食欲だ。

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2015/04/12

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2015/04/12
3齢幼虫も老成してきて、そろそろ終齢への脱皮が近い。


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2015/04/16
ついに幼虫最後の齢に達した。

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2015/04/16
典型的なわらじ型の幼虫。
他のゼフィルスの幼虫に比べ、斑紋が淡くてマンサクの成長した葉にうまく擬態している。

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2015/04/21
終齢の老熟幼虫。前蛹を目前に最後の食事。


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2015/05/11
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2015/05/11
緑色の鮮やかな蛹。
ラクロの蛹の特徴は、ゼフィルスの中では胴体に比べて腹部が最も大きく張り出すこと。

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2015/05/22
蛹が黒化して来た。
羽化が近い。

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2015/05/24
ついに蛹から羽化した。
みずみずしい薄墨色が高貴な印象だ。

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2015/05/24
この画像を今年の名刺に使うことにしました。

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2015/05/24
完全に翅を伸ばしきって、その見事な美しさを惜しげもなく見せてくれた。

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2015/05/26
早朝、卵のあった元の雑木林に放してやった。
ラクロ君は力強く羽ばたいて、高い木の梢に静止した。

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2015/05/24
野生ではまだ少し出現の時期が早いが、♀が出るまであと10日ぐらい。
それまで立派に生き延びてくれることを願いながら、この3カ月にわたる我が家の同居ウラクロ君に別れを告げた。