2016年・ブログ未掲載シリーズ - キマルリ・ファミリー -

 今回の未掲載シリーズは、キマダラルリツバメ・ファミリーです。

 キマルリ類は、熱帯から温帯系のグループで、朝鮮半島南部と日本に生息するキマダラルリツバメはこのファミリーの中では最も北に分布する種類と言われます。
 台湾では、キマルリの仲間は3種類いて、私はそのうちの一種、タイワンフタオツバメを撮影することができました。

 台湾に蝶の撮影に出かけるようになって以来、フタオツバメを写すのは、ブログ主の目標の一つでもありました。
 ミツボシフタオツバメとタイワンフタオツバメは、台湾全土に普通と言われていますが、なぜか6回も出かけているのに、一度もその姿を見かけたことがありません。
 時期が悪かったか、よほど運が悪かったのでしょうか。泣:

 昨年5月、太魯閣渓谷の上部でやっと念願のキマルリの仲間の姿にお目にかかることができました。

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タイワンフタオツバメ 2016/05/13 太魯閣渓谷
やっと見つけました。
台湾3兄弟のなかで、一番見ごたえのあるタイワンフタオツバメ。
日本のキマダラルリツバメより一回り大きめのサイズで、キマルリを見慣れた目で見ると
その大きさに少々驚かされる。


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タイワンフタオツバメ 2016/05/13 太魯閣渓谷
全体のサイズの大きさに比例して、2対の尻尾も長い。
黒い縦縞の中央に銀色の筋が太く鮮やか。

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タイワンフタオツバメ 2016/05/13 太魯閣渓谷
キマルリより黒い縞模様が太くはっきりしているので、くっきりとしたトラ模様が一層この蝶をかっこよく見せている。



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キマダラルリツバメ 2016/06/13 福島県三島町
こちらは、日本のキマルリ。
台湾の兄弟たちに比べて、小柄で優しい感じがする。


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キマダラルリツバメ 2016/06/13 福島県三島町
近くのクルミの葉の上にイナゴの幼虫が。
同じ空間に違う生き物たちが共存しているというのがいいですね。


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キマダラルリツバメ 2016/06/13 福島県三島町
タイワンフタオツバメの撮影から、ちょうど1か月目のこの日に撮影した。
台湾の兄弟たちは、年に3~4世代も発生するそうだが、キマルリは年一回のみ。


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キマダラルリツバメ 2016/06/13 福島県三島町
キマルリの美しい紫色の輝きは、
翅を斜めに立てたところをやや後方からカメラを向けたときに写せることが多い。
このような真上からのショットでは、輝く光がうまくでないのが、ちと悔しい。