2016年・ブログ未掲載シリーズ - キシタシロチョウ -

 新年になって、拙ブログの更新をさぼっています。汗;
 ヒメギフの季節までまだまだ1月半以上ありますので、その間、昨年撮影してブログにはアップしていなかった写真などをご紹介しようかと思います。汗;

 ブログにアップしていなかったのは、タイミングを外してしまったとか、アップするにはあまりに写真が無残ですっていうことなどがあります。笑
 そんな恥ずかしい画像も含めて、ほんの少し穴埋めとして何回かに分けてアップいたします。

 ブログ未掲載画像の第一弾は、
 台湾・蘭嶼島で撮影したキシタシロチョウ。

 台湾にはシロチョウの仲間が沢山いて、似たような種類も多く、正直言ってじっくり構えないとなかなか親しみが薄いグループです。
 でも、中にはメスジロキチョウのような普通種にしておくにはもったいないほど美しいものが何種類かいます。
 キシタシロチョウもそんな美しいシロチョウの一種です。
 この蝶は、台湾では台湾本土には生息せず、わずかに蘭嶼島とすぐ近くにある緑島でしか見ることができません。
 また、蘭嶼島のどこにでもいるというわけではなく、食草が海岸林の特殊な植物で、島のごく限られたポイントに生育しているため、この島に行くこと自体が結構遠いこともあって、台湾の同好者でもこの蝶を撮影したことがある人は少ないということです。

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台湾・蘭嶼島  2016/05/09
台湾本土の南端から東方約80Kmの洋上に浮かぶ蘭嶼島からの眺め。
東シナ海の真っ青な海の色が美しく眩しい。
この島には、この島名の由来ともなった各種のランが自生している。
島特有種が多く、昆虫や鳥もこの島独自の種類が多く、全島が台湾の自然保護区に指定されている。

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キシタシロチョウ♂ 蘭嶼島  2016/05/09
この蝶の裏の模様は、シロチョウ科によくみられるような紋様だが・・

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キシタシロチョウ♂ 蘭嶼島  2016/05/09
近寄ってよく見ると、とても美しい。
白黒の網目模様も黄色と協調しあって亜熱帯の蝶の雰囲気が感じられる。

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キシタシロチョウ♂ 蘭嶼島  2016/05/09
花で蜜を吸っているときは、ほとんど翅を開くことがないので、飛翔を狙ってみた。
翅表のさらに鮮やかな黄色の輝きに驚かされます。

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キシタシロチョウ・終齢幼虫  蘭嶼島  2016/05/09
成虫が飛んでいるすぐ近くのヤブに幼虫を見つけた。
ギョボクの仲間。

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キシタシロチョウ♀ 蘭嶼島  2016/05/09
メスはオスより色合いが淡色で、シブイ感じがとてもいい。
夕刻の亜熱帯の焼けつくような日差しが和らぎ、気温がやや下がったような頃合いに吸蜜に現れた。

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キシタシロチョウ♀ 蘭嶼島  2016/05/09
しっとりと落ち着いた、墨絵のような紋様が素晴らしい。
メスの翅の表を写すことができたのは、この1枚だけでした。汗;