美しい水色のルーミス - 冬眠シリーズ7 -

  今回は台湾のルーミスシジミ
  日本のルーミスとは別亜種です。
  台湾のルーミスは、水色の紋様が日本亜種よりやや拡大し、裏面全体が一層白く明るくなるようです。コントラストがくっきりとした美しい亜種です。

 6月初旬、台湾北西部・新竹縣の高地林で、日本のヒサマツミドリシジミの台湾における代置種・タイワンイチモンジミドリシジミを撮影しているときに現れました。
 この蝶を見つけた台湾の撮影者が「白底青小灰蝶(ルーミス)が出たぞ!」という声を発すると、その場にいたカメラマンたちは一斉にその方に駆け寄り、われがちにカメラをこの蝶に向けていました。

 台湾を南北に貫く中部山岳地帯の低山から高山までの常緑原生林に局所的に分布していますが、日本同様、台湾でもなかなか出会う機会が少ない蝶のようです。


2018/06/05 台湾・新竹縣尖石
パステルカラーの水色が鮮やか。
日本のルーミスはもっと青みが強くなる。

2018/06/05 台湾・新竹縣尖石

翅裏は白みが強く、ルーミスらしい清澄感が。

飛ぶのを待ち構えてシャッターを押したが・・・・  汗;
後翅のブルーが日本産より外側まで発達しています。