ルリシジミとスギタニルリシジミ
ヒメギフチョウやギフチョウの発生と前後してお目見えするのがルリシジミとスギタニルリシジミ。
この2種は類縁も近く、よく似た種類ですが、ルリシジミは南方由来の多化性で、仙台周辺では春型と夏型の2回発生します。一方のスギタニルリシジミは、北方性で、ヒメギフチョウと同じように年に一回、春の一時期だけ出現します。
ルリシジミ♂
羽化時期が早く、まだ冬枯れの景色の中で、一番最初に姿を見せてくれます。
羽化して新鮮な♀。
ういういしい水色が印象的
濃い色のカタクリに吸蜜にやって来た♂
翅の鮮やかな青と花の紫色の対照がとても美しい
殆ど同じ時期に出てくるスギタニルリシジミ
前年、大きなトチノキの葉とともに地面に落下した蛹が、春の日差しに誘われて羽化してくるので、地面近くにいることが多い
カタクリに吸蜜にやって来た♂
翅裏の色が、ルリシジミは純白、スギタニは鈍い灰色なので、遠目でも区別できます。
発生がピークに
ヒメギフチョウの初見は6日も遅くなりましたが、その後いい陽気がつづいて、発生はピークを迎えました。いつもなら数日ずれて徐々に羽化してくるのですが、今年はどの場所でも、一斉に出てきたようです。
スギ林に隣接した竹藪の周りを徘徊する♂は、暗い杉林を出たり入ったりしながら、時には竹の枝先で一休みすることもあります。
辺りにめぼしい吸蜜植物がないため、細かなオオイヌノフグリの群落に舞い降りました。
黄色のフキノトウにもたまに訪れます。
ギフ・ヒメギフは青い色に特に嗜好性を示しますが、これはその一例。
ブルーシート
オス同士が出合い頭に追撃飛行
翅の姿勢がイマイチですが、フレーム内に2頭入って、ピントも合うのは得難い偶然です。
春が来ましたね
長いように思われた冬が過ぎ、また蝶のシーズンがやってきました。
新年の年賀画像をアップして以来、開店休業中の拙ブログも重い腰をあげることにしました。(;^_^A
まずはヒメギフチョウ。
これ以前に、越冬明けのタテハ類も撮ってましたが、新鮮味がないので、羽化したての新鮮な画像から。笑
今年は、いつものポイントでは例年より6日ほど羽化が遅れました。
待ちに待った最初に見つけた羽化♂です。
一面枯葉模様のなかで、温かい日差しを浴びて翅を伸ばしていました。
翌日には複数の羽化個体が。
特に色合いの濃く美しいカタクリの花をバックに、縞模様が鮮やかです。
いつもより、シャッタースピードを抑えてみました。
翅の動きがブレて、いい味が出ました。
背景を入れて撮影。
明度が不足な天候では、SSが高速なので、どうしてもアンダーになりがちですが、空中にピタリと止まった画像が好きなんです。(;^_^A