河原の3点セット - ツマグロキチョウ -

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   ミヤマシジミ、シルビアシジミツマグロキチョウなどは礫石がごろごろと堆積しているような荒地の草原に食草が生えているため、同じ場所で見られることが多いようです。名付けて河原の3点セット。

今回出掛けた河原はその代表的な場所と言えるかもしれません。

数年前に、九州北部にタイワンツバメシジミを撮影に出かけたときは、シルビアとツマグロの3点セットで、長野県の松本ではミヤマシジミとクロツバメ、福島・会津ではミヤマシジミとヒメシロチョウの組み合わせでした。

ツマグロキチョウは関東以南では散発的に発生地が知られているようですが、河原はご多分に漏れず外来植物の侵入によってどこも在来植物の危機的な状況にあります。このチョウも、食草のカワラケツメイが生育する好適な草地がなくなったことで、近年すっかり数を減らしているそうです。 

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この時期、夏型がまだ飛んでいます。

多くは破損している個体が多いですが、中には写真のようにまだ綺麗なものも見かけました。

 

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 背丈の高い茂みでカワラケツメイをさがしている夏型♀に♂が絡んできた。

 

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秋型。羽化直後の非常にきれいな♂。

キタキチョウより、前羽の先が黒くて尖っています。

 

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キチョウ類はピント許容度の幅が広く、飛び写真が比較的撮りやすい。

 

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河原植物の外来種、オオフタバムグラの花で吸蜜。

ツマグロはこの花に特に惹かれるようです。

 

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仙台周辺にいるキタキチョウと比べて、一回り小型の可愛らしい蝶です。
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