電光石火 - アオバセセリ -

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青緑に輝くビロードの光沢。

 

 いつものポイントで1週間以上も待機していたのに、今年はさっぱり姿を見せません。この場所はあきらめて、友人から聞いた別のアオバの発生地で撮影しました。
 この場所では、ミツバウツギが数本しかなく、その周辺で発生したアオバセセリはこの数本めがけて舞い降りてきます。
 この蝶の飛ぶスピードたるや、文字通り電光石火。目にもとまらぬ速さで、動体視力がとみに落ちたロージンは目で追うのは大変です。
 数がそこそこなのはいいとして、やっと花に来たと思っても、オスが他の個体を見つけると猛然と追い回し、ピント合わせに手間取っているうち、あっという間に飛び去ってしまいます。(;^_^A
 
 それでも、何とか撮影にこぎつけることができたのは、有難い限り。
 どの個体も新鮮できれいなものが多く、新緑の中を我が物顔に飛び回るアオバセセリの生き生きとした姿を満喫できました。

 

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いつもの高速シャッターではなく、スローで。
両翼の端がブレて、高速で羽ばたいている感じが出ました。

 

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口吻のゼンマイを解き、ホバリングしながら、花に近づく。

 

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吸蜜していても、近くを飛ぶ仲間に気づくと、猛然と追いかけます。

 

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この蝶を下から仰ぎ見ると、まるで三角翼のジェット機

 

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サーカスみたいに、上の花から下の枝へと飛び移る。

 

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とても新鮮な個体。
アオバセセリは飛ぶ力が強いので、ビロードの美しい翅も、鱗粉が剥げ落ちて擦れてしまいがちです。この美しさは、発生初期ならではのものですね。
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