曇天のなかでも
シルビアシジミと初めてお目にかかったのは、昨年秋、九州のタイワンツバメシジミ撮影旅行の時です。
そのあと、洪水被害が心配された鬼怒川河川敷のシルビア保護地を尋ねました。
どちらの場合も、もう季節が外れ気味で、はじめてお目にかかったシルビアシジミはどれも鱗粉がはげ落ちてしまって、あまり見栄えのいい個体とは出会うことができませんでした。
シルビアシジミの魅力は、やはり翅表の濃いサファイヤ色と、太く黒い隈取りのコントラストです。
今年こそは、新鮮なサファイヤを見てみたいものと、春型の発生時期を計っておりました。
某情報によると、4月下旬から春型が出始めるようです。
天気予報をたよりに、蝶友Fさんを誘って、鬼怒川に出かけてみました。
前夜の予報は晴れ。
これは出会い間違いないと確信して床に入り、翌朝起きてみると、肌寒い霧雨です。
ありゃりゃ、と思いながらネットで天気予報を確認するも、やはり栃木周辺はばっちりの晴れマークは変わりません。
南下すれば大丈夫だな、と安心して出発しました。
ところが、いけどもいけどもどんよりとした曇り空。
現地についても暗い雲が空を覆っています。
ベニシジミ、モンキチョウの類さえも飛ばない殺風景な様子に、スマホで念のため天気予報を見てみると…
ありゃりゃ、曇り時々晴れの予報に変わっていました。
それでも、気温は22度Cとのこと。
明るくなるのを期待して、食草の生育状態を調べながらじっと待つことにしました。
ところが、さっぱりミヤコグサが見当たりません。
保護地の立て看板があちこちにあるというのに、その周辺に数えるほどの食草しか生えていない有様でした。
これで本当にシルビアいるのかなと不安になってきます。
でも去年の秋に来たときはそれでもこの場所でボロではありましたが、結構な数を見ています。
お昼になって弁当を広げるころになって、やっとツバメシジミやベニシジミをちらほらと見かけるようになりました。
そして1時を過ぎるころに、やっとシルビアがお出ましに。
どれも新鮮な個体が多く、私の願いはかないましたが、すでにして♂は破損している個体がいたり、メスが出ているなど、発生初期というよりは、最盛期といった感じでした。
キバネツノトンボ
2016/05/02 栃木県さくら市
何もいない草原で、はじめて目についたものがこれ。
どんよりとした空の下、飛ぶ様子もなくねぐらに静止していた。
キバネツノトンボ
2016/05/02 栃木県さくら市
拡大してみると、毛むくじゃらのクマモンみたいな顔をしていて愛嬌があります。
ミヤマチャバネセセリ
2016/05/02 栃木県さくら市
ミヤマチャバネセセリ
2016/05/02 栃木県さくら市
久しぶりにこの蝶を見かけました。
もうだいぶ飛び古した感じです。
ギンイチモンジセセリ
2016/05/02 栃木県さくら市 ギンイチモンジセセリ
2016/05/02 栃木県さくら市
ギンイチモンジセセリ
2016/05/02 栃木県さくら市
隣り合ったススキの河原では、気温が上がるとともに、ギンイチモンジセセリが飛び始めた。
細く優しいセセリ。
ツバメシジミ♂
2016/05/02 栃木県さくら市
ここは、ツバメシジミが非常に多い。
この新鮮な個体は通常のサイズと色。
ツバメシジミ♂
2016/05/02 栃木県さくら市
ここには通常の個体に交じって、特にサイズの小型な♂がいる。
画像は拡大しているので比較ができないが、実際のサイズは通常個体の8割ぐらいのサイズ。
小さなシルビアと非常に紛らわしい。
発生期も少し違うようで、通常個体が新鮮なのに比べ、翅の縁毛が抜け落ち、だいぶ古くなっている。
単なる個体変異なのか、それともこの地域群の特殊な形質なのか、ちょっと興味を惹かれるものがあります。
ツバメシジミ♀
2016/05/02 栃木県さくら市
とりわけ目を引く美しいメスがいた。
春型の♀には青紋が出ることが多いが、このメスは特にきれいに出ている。
ツバメシジミ♀
2016/05/02 栃木県さくら市
前翅の前縁に白い鱗粉が乗り、後翅の下縁に大きな青紋が輝く。
ツバメシジミ♀
2016/05/02 栃木県さくら市
同じ♀の翅裏。
ツバメシジミ♀
2016/05/02 栃木県さくら市
通常の春型♀。
前翅中室に青い鱗粉がまばらに出る。
ツバメシジミ青♀とギンイチモンジ
2016/05/02 栃木県さくら市
ツーショットをと思ったのに、ピントの関係もあり、いい位置のアングルが取れずじまい。
実はもう一頭のギンイチがこのすぐ近くにいるのだが、うまく入れ込むことができずもどかしい。汗;
へたくそとはこのことなり。笑
シルビアシジミ♀
2016/05/02 栃木県さくら市
この日午後、気温が20度を超えてきたころ、やっとシルビアシジミが現れた。
羽化したばかりのような、斑紋もくっきりと美しい♀。
シルビアシジミ♀
2016/05/02 栃木県さくら市
イヌガラシに吸密に来た♀。
この日は日が差さず、吸密の姿を見かけることが少なかった。
その数少ない一枚。
シルビアシジミ♂
2016/05/02 栃木県さくら市
オスも現れた。
期待のサファイヤ。
深みのある青が美しい。
シルビアシジミ♂
2016/05/02 栃木県さくら市
ズームで引き寄せてみた。
青さが一層引き立って見える。
シルビアシジミ♂
2016/05/02 栃木県さくら市
翅を全開。
角度によって、青みがきれいに出ないのが残念。
シルビアシジミ♂
2016/05/02 栃木県さくら市
まだ開き切らないタンポポで吸密する新鮮な♂。
シルビアシジミ♂
2016/05/02 栃木県さくら市
精細感が感じられるよう、マクロに切り替えて接写。
均一な青ではなく、構造色によって水色の白っぽい支脈も見える。
シルビアシジミ♀
2016/05/02 栃木県さくら市
♀の翅表。
青色部分が狭くなり、ヤマトシジミの冷温型青色発達♀によく似た感じだ。
シルビアシジミ♀
2016/05/02 栃木県さくら市
♂とはまた違った深みのある青色。
シルビアシジミ♂♀
2016/05/02 栃木県さくら市
交尾カップルもいた。
メスに比べてこのオスは非常に小さい個体だった。
メスが立派すぎる? 笑
シルビアシジミ♂♀
2016/05/02 栃木県さくら市
ミヤコグサの花の上で交尾ってのも絵になりますね。
あ、これはとーぜん、演出。汗;
ツマグロキチョウ
2016/05/02 栃木県さくら市
そのあと、洪水被害が心配された鬼怒川河川敷のシルビア保護地を尋ねました。
どちらの場合も、もう季節が外れ気味で、はじめてお目にかかったシルビアシジミはどれも鱗粉がはげ落ちてしまって、あまり見栄えのいい個体とは出会うことができませんでした。
シルビアシジミの魅力は、やはり翅表の濃いサファイヤ色と、太く黒い隈取りのコントラストです。
今年こそは、新鮮なサファイヤを見てみたいものと、春型の発生時期を計っておりました。
某情報によると、4月下旬から春型が出始めるようです。
天気予報をたよりに、蝶友Fさんを誘って、鬼怒川に出かけてみました。
前夜の予報は晴れ。
これは出会い間違いないと確信して床に入り、翌朝起きてみると、肌寒い霧雨です。
ありゃりゃ、と思いながらネットで天気予報を確認するも、やはり栃木周辺はばっちりの晴れマークは変わりません。
南下すれば大丈夫だな、と安心して出発しました。
ところが、いけどもいけどもどんよりとした曇り空。
現地についても暗い雲が空を覆っています。
ベニシジミ、モンキチョウの類さえも飛ばない殺風景な様子に、スマホで念のため天気予報を見てみると…
ありゃりゃ、曇り時々晴れの予報に変わっていました。
それでも、気温は22度Cとのこと。
明るくなるのを期待して、食草の生育状態を調べながらじっと待つことにしました。
ところが、さっぱりミヤコグサが見当たりません。
保護地の立て看板があちこちにあるというのに、その周辺に数えるほどの食草しか生えていない有様でした。
これで本当にシルビアいるのかなと不安になってきます。
でも去年の秋に来たときはそれでもこの場所でボロではありましたが、結構な数を見ています。
お昼になって弁当を広げるころになって、やっとツバメシジミやベニシジミをちらほらと見かけるようになりました。
そして1時を過ぎるころに、やっとシルビアがお出ましに。
どれも新鮮な個体が多く、私の願いはかないましたが、すでにして♂は破損している個体がいたり、メスが出ているなど、発生初期というよりは、最盛期といった感じでした。
キバネツノトンボ
2016/05/02 栃木県さくら市
何もいない草原で、はじめて目についたものがこれ。
どんよりとした空の下、飛ぶ様子もなくねぐらに静止していた。
キバネツノトンボ
2016/05/02 栃木県さくら市
拡大してみると、毛むくじゃらのクマモンみたいな顔をしていて愛嬌があります。
ミヤマチャバネセセリ
2016/05/02 栃木県さくら市
ミヤマチャバネセセリ
2016/05/02 栃木県さくら市
久しぶりにこの蝶を見かけました。
もうだいぶ飛び古した感じです。
ギンイチモンジセセリ
2016/05/02 栃木県さくら市 ギンイチモンジセセリ
2016/05/02 栃木県さくら市
ギンイチモンジセセリ
2016/05/02 栃木県さくら市
隣り合ったススキの河原では、気温が上がるとともに、ギンイチモンジセセリが飛び始めた。
細く優しいセセリ。
ツバメシジミ♂
2016/05/02 栃木県さくら市
ここは、ツバメシジミが非常に多い。
この新鮮な個体は通常のサイズと色。
ツバメシジミ♂
2016/05/02 栃木県さくら市
ここには通常の個体に交じって、特にサイズの小型な♂がいる。
画像は拡大しているので比較ができないが、実際のサイズは通常個体の8割ぐらいのサイズ。
小さなシルビアと非常に紛らわしい。
発生期も少し違うようで、通常個体が新鮮なのに比べ、翅の縁毛が抜け落ち、だいぶ古くなっている。
単なる個体変異なのか、それともこの地域群の特殊な形質なのか、ちょっと興味を惹かれるものがあります。
ツバメシジミ♀
2016/05/02 栃木県さくら市
とりわけ目を引く美しいメスがいた。
春型の♀には青紋が出ることが多いが、このメスは特にきれいに出ている。
ツバメシジミ♀
2016/05/02 栃木県さくら市
前翅の前縁に白い鱗粉が乗り、後翅の下縁に大きな青紋が輝く。
ツバメシジミ♀
2016/05/02 栃木県さくら市
同じ♀の翅裏。
ツバメシジミ♀
2016/05/02 栃木県さくら市
通常の春型♀。
前翅中室に青い鱗粉がまばらに出る。
ツバメシジミ青♀とギンイチモンジ
2016/05/02 栃木県さくら市
ツーショットをと思ったのに、ピントの関係もあり、いい位置のアングルが取れずじまい。
実はもう一頭のギンイチがこのすぐ近くにいるのだが、うまく入れ込むことができずもどかしい。汗;
へたくそとはこのことなり。笑
シルビアシジミ♀
2016/05/02 栃木県さくら市
この日午後、気温が20度を超えてきたころ、やっとシルビアシジミが現れた。
羽化したばかりのような、斑紋もくっきりと美しい♀。
シルビアシジミ♀
2016/05/02 栃木県さくら市
イヌガラシに吸密に来た♀。
この日は日が差さず、吸密の姿を見かけることが少なかった。
その数少ない一枚。
シルビアシジミ♂
2016/05/02 栃木県さくら市
オスも現れた。
期待のサファイヤ。
深みのある青が美しい。
シルビアシジミ♂
2016/05/02 栃木県さくら市
ズームで引き寄せてみた。
青さが一層引き立って見える。
シルビアシジミ♂
2016/05/02 栃木県さくら市
翅を全開。
角度によって、青みがきれいに出ないのが残念。
シルビアシジミ♂
2016/05/02 栃木県さくら市
まだ開き切らないタンポポで吸密する新鮮な♂。
シルビアシジミ♂
2016/05/02 栃木県さくら市
精細感が感じられるよう、マクロに切り替えて接写。
均一な青ではなく、構造色によって水色の白っぽい支脈も見える。
シルビアシジミ♀
2016/05/02 栃木県さくら市
♀の翅表。
青色部分が狭くなり、ヤマトシジミの冷温型青色発達♀によく似た感じだ。
シルビアシジミ♀
2016/05/02 栃木県さくら市
♂とはまた違った深みのある青色。
シルビアシジミ♂♀
2016/05/02 栃木県さくら市
交尾カップルもいた。
メスに比べてこのオスは非常に小さい個体だった。
メスが立派すぎる? 笑
シルビアシジミ♂♀
2016/05/02 栃木県さくら市
ミヤコグサの花の上で交尾ってのも絵になりますね。
あ、これはとーぜん、演出。汗;
ツマグロキチョウ
2016/05/02 栃木県さくら市