やっとギフチョウ

春の蝶と言えば、蝶愛好者の間でもっとも人気の高いのが、やはりギフチョウです。
ヒメギフチョウは、優しく小型で美しいですが、それよりやや大型で、トラ模様がさらにクッキリとした様子と言い、オレンジ紋の鮮やかさと言い、やはり華やかな感じがします。蝶好きがギフチョウを探し求めて全国を歩き回るのも無理ないほどの美しい蝶だと思います。

毎年出かける山形のポイントでは、今年は例年より積雪が少なかったせいで、少しばかり早く出現したようです。 しかし、やっと温かくなったかと思えば、寒い日が続いたりして、なかなか撮影のジャスト・タイミングが読みにくい今年の春です。

撮影に出かけた当日は、久々に快晴で、気温も上がり、ギフチョウ撮影には絶好の日よりと思えました。
ところが、夏日になるほどの気温の上昇で、ギフチョウたちの活動が旺盛となり、満開になって花をそろえているカタクリの群落には一向にやってくる様子がありません。
♂は♀の探索に忙しくて、地上付近に一時も止まることなく雑木や杉林の周りを飛び回るばかりです。泣;

仕方なく、花や静止したところをアップで撮るといういつもの撮影はあきらめて、飛び回るところを先回りしてとにかくシャッターを切ることにしました。
沢山のNG画像を量産しましたが、なんとか数枚のピントが当たったショットが見つかりました。

2017/04/24 山形県鶴岡市
杉林と笹薮の間に空いた日の差し込む空間を何度も行き来する♂
望遠でピントを空間に固定し、飛来するのを待ってシャッターを切った。
殆どピント外れの画像ばかりですが、中にはまぐれで当たることも。汗;

2017/04/24 山形県鶴岡市
うまく背後の明るい空間に浮かんだ。

2017/04/24 山形県鶴岡市
藪の中を潜り抜けてきたのか、翅の先から尾を引くように糸状のものを引いている。
蜘蛛の巣を破ったものらしい。
まるで天女の羽衣のようだが、これは♂。笑

残念ながら2頭に同時ピントは叶わなかった。汗;
背後が暗く、手前は直射日光なので、蝶の色がやや飛んでしまった。

2017/04/24 山形県鶴岡市
地面に止まっている・・のではありません。
飛びながら、ちょうど翅を合わせたところにピントが来ました。汗;


           2017/04/24 山形県鶴岡市
           これも同じく、地面の上すれすれを低空飛行。

2017/04/24 山形県鶴岡市
背後のクリの巨木のあたりを巻くように、なんども行き来してはメスを探す。
V字型に飛行する蝶の姿は、カッコいいです。笑;