やっとギフチョウ 2

 いつもの山形のポイントで、ギフチョウのアップ画像が全然撮れず、1週間後にでかけた新庄市郊外のギフ・ヒメギフのポイントでも、ヒメギフはすっかりスレて古くなっているというのに、ギフの姿はさっぱり見当たりませんでした。
 ろくな写真も撮れないまま、今年のギフ・シーズンを終えるのもなんとも落ち着きません。

 そこで最後の切り札、新潟胎内と西会津まで足を延ばし、やっとのことでギフチョウがちゃんと写った(笑)画像を、何枚か撮ることができました。

ギフチョウ(上)ヒメギフチョウ(下)の卵 山形県鮭川村
20枚を越える葉を茂らせたトウゴクサイシンの大株に、ギフとヒメギフの卵を見つけた。
混生地とはいえ、これはちょっと珍しいかも。

2017/05/04 新潟県胎内市
すでに多くの低地ではスレ個体が多くなっているというのに、このポイントは深雪地帯だけあって、5月初めでもまだピカピカの♂がいて、発生はこれからが本番といった感じ。

2017/05/04 新潟県胎内市
ポイントに到着するとすぐに歓迎してくれた♂。
櫻の萎れかかった葉に口吻を伸ばしてなにやら吸汁中。
ギフチョウの食べ物は、花の蜜だけではないらしい。

2017/05/04 新潟県胎内市
モミジイチゴで吸蜜する♂。
この下向きに垂れ下がった白い花は、ヒメギフやミヤマセセリなども好んで吸蜜する。
不規則だが水平に並んだ花とギフチョウを配して、横長のトリミングにしてみた。

              2017/05/04 新潟県胎内市

2017/05/04 新潟県胎内市
連写をしているとき、コバチがちょうどフォーカス面を横切った。
意図したものではないけれど、こんな写真が撮れると嬉しくなります。笑

2017/05/04 新潟県胎内市
ギフチョウが左から右方向に飛ぶ先に、一株だけスミレが咲いていた。
あの花に行くに違いない!と思い、チョウより先にスミレのそばに駆け寄り、待機しているとすぐに下降してきた。
大急ぎでピントを合わせ、シャッターを押す。
スミレの紫とギフチョウの取り合わせがとても美しい。

2017/05/04 新潟県胎内市
飛翔写真を撮るときは、いつも最低でも1/2500秒以上のシャッターを切るのですが、ピタリと空中に止まるのは面白いものの、かえって動体的な運動感がなくなってしまいます。
そこで、試しに1/250秒で撮ってみました。
羽ばたく翅がブレブレとなり、蝶の生命力が感じられるような絵になりました。
あ、単なる動体ブレ写真? 汗;;

2017/05/05 福島県西会津町
これはいつもの飛翔写真。
ギフチョウ巡礼最後のポイントは、福島県西会津町
直登の急坂にあえぎながら登った小山の頂上にいたオスは、もうだいぶスレ掛かっていました。