深雪地帯にも春が来た ギフチョウ

 4月の下旬になっても、まだまだ深い残雪が沢筋にたくさん残っている月山の山麓
 春が遅い深雪地帯の山奥にも、やっとギフチョウの季節が訪れました。
 仙台ではとっくにヒメギフの最盛期がすぎ、どこの発生地もボロボロの個体だけになってしまうころ、日本海側の深雪地帯のギフが出てきます。
ヒメギフを身近に眺めている地域の人間にとっても、ギフはそのサイズと言い、色の艶やかさと言い、やはり特別な存在に思われます。

2018/04/19 山形県鶴岡市
現地に着いて、すぐ、ヒメギフを一回り大きくした黄色い蝶が飛んだ。
一年ぶりの再会。
おお、元気でいたか!と思わず声をかけてしまった。
 
2018/04/19 山形県鶴岡市
みずみずしい♂ 
この日の朝、羽化したような美しさ。


2018/04/19 山形県鶴岡市
羽化後の最初の仕事は、まずはカタクリで十分に吸蜜すること。
この初めての吸蜜時に、蝶はじっくりと時間をかけるので、撮影には絶好のチャンとなります。

2018/04/19 山形県鶴岡市
この日は、夏のような暑さ。
オスたちは、♀を探して、笹薮の上を縫うようにして一定のコースを飛び回る。

2018/04/19 山形県鶴岡市
入れ替わり立ち代わり、数頭の♂が同じようなルートで飛ぶ。

2018/04/19 山形県鶴岡市
2頭の♂が鉢合わせすると、たちまち猛烈な追撃が始まります。


2018/04/19 山形県鶴岡市
トロールの合間に、笹の葉上でしばし休憩。

2018/04/19 山形県鶴岡市
♀の匂いがするのだろうか、盛んに食草の生えている周辺の地表を徘徊する。

     2018/04/19 山形県鶴岡市
     ♀探索パトロールの合間に空腹を満たす。

2018/04/19 山形県鶴岡市

2018/04/21 山形県鶴岡市
この♂も、羽化したばかりで、初めての吸蜜らしい。
花の間を飛んでは、たっぷりと時間をかけて存分にお腹を満たしていた。

2018/04/21 山形県鶴岡市
♀も出て来た。
すでに交尾を済ませていて、カンアオイの群落のあたりを嘗めるようにして飛んでいた。

2018/04/19 山形県鶴岡市
♀を探す♂

       2018/04/21 山形県鶴岡市
       パトロールして飛ぶルートに置きピンをして待機。
       連写を繰り返すうち、5枚以上のジャスピン画像が得られたので、連写合成をしてみた。