長雨のあとで - キベリタテハ -
西日本に多大な豪雨被害をもたらした前線の影響で、東北でも一週間以上の長雨となりました。
猛暑の後の長雨は、夏季の休眠をしていたキベリタテハやクジャクチョウの目覚めをうながし、冬眠前の活動が見られるようになります。
仙台近郊の高原でも、これらの冬越しタテハ類が一斉に活動を始めていました。
ダケカンバとヤマハンノキの混在する林の中を大きなタテハが飛びました。
キベリタテハです。
ヤマハンノキの樹液に惹かれてやってきた。
木の周りを飛びながら、樹液の場所に舞い降りる。
新鮮な♀。
吸汁の合間に、近くのサイカチの幹で日向ぼっこ。
直射日光が当たってとても美しい。
背丈2メートルほどのヤマハンノキの小枝に来た別の♀。
ヤマハンノキの傷ついた樹皮を小さなアリが細かい木くずで覆い、その中に巣を作ります。そこから樹液が染み出してきます。
このアリの巣には、他のタテハもやってきます。
ごちゃごちゃと茂った藪の中なので、葉の影がまだらに落ちていい写真は撮れないのですが、かえって自然の風情が感じられてブログ主は好きな情景の一つです。
矮性のヤマハンノキやミネカエデの低い藪の中を飛ぶ
ダケカンバの細枝がツル性の植物できつく締めあげられ、風で樹皮が傷ついて、樹液が染み出ています。
順光でまあまあの色合いに。