また信州へ 浅間山系篇
7月という月は年一化の蝶たちが一斉に出現する季節で、できるだけ多くの蝶と出会いたい私は、あっちに行こうかこっちに出ようかと迷う、大変悩ましい時期です。
ウラジャノメについては前回のブログにも書きましたが、それ以外にも仙台周辺のやや少なめの蝶たち、たとえばキマダラモドキやカラスシジミ・ミヤマカラスシジミ・クロシジミ・クロミドリシジミ・ハヤシミドリシジミ・・など気になっていながらいまだに出会えないでいる蝶たちもまだまだ沢山います。
それが、どうしてもついつい他所のほうへ体が向いてしまうのはどうしたことでしょうか。
今回も、扇沢のクモマツマキチョウや会津のキマダラルリツバメの撮影でご一緒させていただいた蝶友のKさんに誘われて、湯の丸・烏帽子と上高地へと出かけてしまいました。
長野新幹線軽井沢駅でKさんと合流。
Kさんの車でまずは湯の丸山へ向かいます。
予報どうり好天となり、絶好の蝶撮影日和となりました。
湯の丸山はこれで3度目。
最初の年は、7月初めに来てミヤマシロはまだ終齢幼虫でしたが、2年目は時期をずらして見事ミヤマシロの撮影に成功。このころはまだコンデジで撮影していたので、今回はちゃんとしたカメラで撮り直しを期しての撮影行です。
昨年、湯の丸周辺のミヤマシロは近年にない大発生で、下のキャンプ場あたりでも沢山飛び回っていたそうです。
今年も個体数の多さが期待されましたが、実際現地に行って見ると、下方ではまったく姿がなく、2年前と同じように烏帽子の稜線付近まで登ってやっと純白のやさしい姿を見ることができました。
昨年産み付けられた卵塊の数が多すぎて、幼虫が食草を丸坊主にして餓死するものが多く、個体数は平年並みになったとか。これも自然の摂理というものでしょうか。
コヒョウモンモドキとミヤマシロはちょうど最盛期で、♂・♀とも新鮮な個体が多く見られました。
一方、ミヤマモンキは♀はまだ新鮮なものもいましたが、オスはかなり破損していたようです。
ミヤマシロチョウ♂ DMC-GX1 f/5.6 1/1600s ISO-320 45-175mm
花との取り合わせが実に美しい。
この蝶は、ハクサンフウロやハクサンチドリなどの紫色系の花がお好みらしい。
ミヤマシロチョウ特有の高貴な雰囲気は、羽表の純白な地色と黒い翅脈の組み合わせにあります。
なんとか開翅の瞬間をものにしようと粘りましたが、うまくタイミングを合わせるのが難しく、こんな
感じのものが精一杯でした。
とはいえ、この半開きの姿もなかなか素敵です。
DMC-GX1 f/5.6 1/1600s ISO-400 45-175mm
背丈の低い草薮で、白いハンカチが揺れているように見えるので、近寄ってみると♀の背中に乗って
盛んに羽をばたつかせている♂でした。♂と♀の絡みを何枚か撮影して、自宅でじっくり画像を見てみ
たら、この♀は産卵の最中だったのだということが判りました。
うかつにも、撮影中はしつこい♂をただ交尾拒否しているものとばかり思っていたので、チャンスの少な
い産卵シーンをものの見事にすっぽかしてしまった。悲しい~。
ミヤマモンキチョウ(浅間山系亜種) ♀ DMC-GX1 f/5.6 1/1600s ISO-400 45-175mm
この辺りには、本種のほかに平地のモンキチョウも少なからずいて、飛んでいるときは結構紛らわしい。
羽の周りがピンク色なのと、黒い模様がはっきりしている事などでミヤマモンキと判ります。
数は少なくないですが、なかなかじっくりと花で遊んでくれず、結構撮影は難しいようです。
♂は発生盛期を過ぎて羽がボロになっている個体が多かったのですが、♀はまだ綺麗でした。
ミヤマシロ以上に開翅撮影のチャンスが少ない蝶です。
コヒョウモンモドキ DMC-GX1 f/5.4 1/500s ISO-400 45-175mm
ツルコケモモの花に来た♀
最近はこの蝶も各地で数が減っているという話を伺った。
昨年、霧ヶ峰に出かけたときは、やや時期が遅かったせいか、全く姿を見かけなかったので、今年ここ
こでまた会えたのが嬉しかったな。
DMC-GX1 f/5.6 1/500s ISO-160 45-175mm DMC-GX1 f/5.6 1/500s ISO-800 45-175mm
この蝶は、花にも来るが、地面に降りて這い回っている姿を見かけることが多いようだ。
沢山の登山者が通る中を踏み潰されるようにして逃げるわけでもなく、道端から離れずに可愛い羽を
開閉しながら、愛嬌を振りまいていました。
ハクサンフウロとコヒョウモン DMC-GX1 f/5.6 1/800s ISO-200 45-175mm
草薮にぽっかりと開いた空間に、まるで誂えたような構図
コヒョウモン♂ DMC-GX1 f/5.6 1/800s ISO-200 45-175mm
夕方近く、お花畑で吸蜜をしていた個体が高い唐松の梢に羽を閉じて止まりました。
彼らは、こんなところで一夜を過ごすのでしょうか。
ギンボシヒョウモン ♂ DMC-GX1 f/5.3 1/2000s ISO-400 45-175mm DMC-GX1 f/5.5 1/2000s ISO-800 45-175mm
この蝶は、東北では珍蝶。
奥羽山脈沿いに点々と記録はあるのですが、確実にその姿を見ることが出来るのは蔵王・吾妻山系な
どで個体数も少ないようです。
信州の草原ではごく普通に見かけるので、有り難味がちょっと薄れてしまいますね。笑
ウラジャノメについては前回のブログにも書きましたが、それ以外にも仙台周辺のやや少なめの蝶たち、たとえばキマダラモドキやカラスシジミ・ミヤマカラスシジミ・クロシジミ・クロミドリシジミ・ハヤシミドリシジミ・・など気になっていながらいまだに出会えないでいる蝶たちもまだまだ沢山います。
それが、どうしてもついつい他所のほうへ体が向いてしまうのはどうしたことでしょうか。
今回も、扇沢のクモマツマキチョウや会津のキマダラルリツバメの撮影でご一緒させていただいた蝶友のKさんに誘われて、湯の丸・烏帽子と上高地へと出かけてしまいました。
長野新幹線軽井沢駅でKさんと合流。
Kさんの車でまずは湯の丸山へ向かいます。
予報どうり好天となり、絶好の蝶撮影日和となりました。
湯の丸山はこれで3度目。
最初の年は、7月初めに来てミヤマシロはまだ終齢幼虫でしたが、2年目は時期をずらして見事ミヤマシロの撮影に成功。このころはまだコンデジで撮影していたので、今回はちゃんとしたカメラで撮り直しを期しての撮影行です。
昨年、湯の丸周辺のミヤマシロは近年にない大発生で、下のキャンプ場あたりでも沢山飛び回っていたそうです。
今年も個体数の多さが期待されましたが、実際現地に行って見ると、下方ではまったく姿がなく、2年前と同じように烏帽子の稜線付近まで登ってやっと純白のやさしい姿を見ることができました。
昨年産み付けられた卵塊の数が多すぎて、幼虫が食草を丸坊主にして餓死するものが多く、個体数は平年並みになったとか。これも自然の摂理というものでしょうか。
コヒョウモンモドキとミヤマシロはちょうど最盛期で、♂・♀とも新鮮な個体が多く見られました。
一方、ミヤマモンキは♀はまだ新鮮なものもいましたが、オスはかなり破損していたようです。
ミヤマシロチョウ♂ DMC-GX1 f/5.6 1/1600s ISO-320 45-175mm
花との取り合わせが実に美しい。
この蝶は、ハクサンフウロやハクサンチドリなどの紫色系の花がお好みらしい。
DMC-GX1 f/5 1/1600s ISO-250 45-175mm
シロチョウの仲間は、花で吸蜜する場合、羽はぴったりと閉じていることが多い。ミヤマシロチョウ特有の高貴な雰囲気は、羽表の純白な地色と黒い翅脈の組み合わせにあります。
なんとか開翅の瞬間をものにしようと粘りましたが、うまくタイミングを合わせるのが難しく、こんな
感じのものが精一杯でした。
とはいえ、この半開きの姿もなかなか素敵です。
DMC-GX1 f/5.6 1/1600s ISO-400 45-175mm
背丈の低い草薮で、白いハンカチが揺れているように見えるので、近寄ってみると♀の背中に乗って
盛んに羽をばたつかせている♂でした。♂と♀の絡みを何枚か撮影して、自宅でじっくり画像を見てみ
たら、この♀は産卵の最中だったのだということが判りました。
うかつにも、撮影中はしつこい♂をただ交尾拒否しているものとばかり思っていたので、チャンスの少な
い産卵シーンをものの見事にすっぽかしてしまった。悲しい~。
ミヤマモンキチョウ(浅間山系亜種) ♀ DMC-GX1 f/5.6 1/1600s ISO-400 45-175mm
この辺りには、本種のほかに平地のモンキチョウも少なからずいて、飛んでいるときは結構紛らわしい。
羽の周りがピンク色なのと、黒い模様がはっきりしている事などでミヤマモンキと判ります。
数は少なくないですが、なかなかじっくりと花で遊んでくれず、結構撮影は難しいようです。
♂は発生盛期を過ぎて羽がボロになっている個体が多かったのですが、♀はまだ綺麗でした。
ミヤマシロ以上に開翅撮影のチャンスが少ない蝶です。
コヒョウモンモドキ DMC-GX1 f/5.4 1/500s ISO-400 45-175mm
ツルコケモモの花に来た♀
最近はこの蝶も各地で数が減っているという話を伺った。
昨年、霧ヶ峰に出かけたときは、やや時期が遅かったせいか、全く姿を見かけなかったので、今年ここ
こでまた会えたのが嬉しかったな。
DMC-GX1 f/5.6 1/500s ISO-160 45-175mm DMC-GX1 f/5.6 1/500s ISO-800 45-175mm
この蝶は、花にも来るが、地面に降りて這い回っている姿を見かけることが多いようだ。
沢山の登山者が通る中を踏み潰されるようにして逃げるわけでもなく、道端から離れずに可愛い羽を
開閉しながら、愛嬌を振りまいていました。
ハクサンフウロとコヒョウモン DMC-GX1 f/5.6 1/800s ISO-200 45-175mm
草薮にぽっかりと開いた空間に、まるで誂えたような構図
コヒョウモン♂ DMC-GX1 f/5.6 1/800s ISO-200 45-175mm
夕方近く、お花畑で吸蜜をしていた個体が高い唐松の梢に羽を閉じて止まりました。
彼らは、こんなところで一夜を過ごすのでしょうか。
ギンボシヒョウモン ♂ DMC-GX1 f/5.3 1/2000s ISO-400 45-175mm DMC-GX1 f/5.5 1/2000s ISO-800 45-175mm
この蝶は、東北では珍蝶。
奥羽山脈沿いに点々と記録はあるのですが、確実にその姿を見ることが出来るのは蔵王・吾妻山系な
どで個体数も少ないようです。
信州の草原ではごく普通に見かけるので、有り難味がちょっと薄れてしまいますね。笑