初夏の蝦夷地 2
前からのつづき
ヒメシジミは分布が広い分、各地の地域変異が知られています。
北海道は、寒地に多いいわゆるクロテン型となり、青色はやや水色っぽい淡色が多いようです。
この写真の♂は、クロテンが非常に明瞭で、北海道寒冷地の典型的なタイプに見えます。
この写真の♂は、クロテンが非常に明瞭で、北海道寒冷地の典型的なタイプに見えます。
本州では中部山岳地方だけに生息する高山性の蝶です。
北海道では平地、山地を問わずどこでもその美しい姿が見られました。
仙台周辺の市街地にもいるヒオドシチョウも好きな蝶ですが、コヒオドシは一回り小型で、後翅表面に現れる青色の紋列が美しくて、どこで見かけてもついカメラを向けてしまいます。
2014/07/14 コヒオドシ♀ 層雲峡 DMC-GH4 f/5.6 1/2000s ISO-800 45-175m
山道わきに生えたエゾイラクサに産卵中の♀
一心不乱に産卵しているので、指で触れるほどまでに近寄って撮影させてもらいました。
2014/07/14 ホソバヒョウモン♀ 層雲峡 DMC-GH4 f/5.6 1/400s ISO-1600 45-175m
北方性の小型のヒョウモンの仲間は北海道には3種いますが、今回見ることが出来たのはこのホソバヒョウモンでした。♀は♂に比べて、黒化傾向が出ます。
カラフトヒョウモンはこの時期、すでに出現期は終わってしまい、ボロの破損した個体でも・・と思ったのですが、見ることはかないませんでした。もう一種、アサヒヒョウモンの方は、大雪山の特産種ですが、天候不順でやはり姿を見せてくれませんでした。
2014/07/14 ホソバヒョウモンとコチャバネセセリ 層雲峡 DMC-GH4 f/5.6 1/200s ISO-800 45-175m
アザミの花に集まるチョウたちのなかで、やはりこのコチャバネセセリとホソバヒョウモンが一番数が多いようです。特に、コチャバネセセリはあまりに数が多すぎて、カメラを向ける相手に目移りがしてしまって、後から振り返ってみるといい写真が撮れていないことが多いです 💦
これはちょうど先客に混じって花に来たところ。
2014/07/14 エゾシロチョウ 層雲峡 DMC-GH4 f/5.6 1/600s ISO-800 45-175m
シシウドの花で吸蜜する新鮮な♂
レースのような細かい花弁とエゾシロチョウを緑の背景の中に配してみた
2014/07/14 カラフトセセリ 層雲峡 DMC-GH4 f/5.6 1/1200s ISO-800 45-175m
ここ10年ほどの間に、樺太方面からの牧草と一緒に北海道に入ってきたカラフトセセリ
当初は旭川市周辺に見られるだけだったのが、今は北海道道央~青森県の一部にまで進出してきているそうだ。
ここ10年ほどの間に、樺太方面からの牧草と一緒に北海道に入ってきたカラフトセセリ
当初は旭川市周辺に見られるだけだったのが、今は北海道道央~青森県の一部にまで進出してきているそうだ。
2014/07/14 カラフトセセリ 層雲峡 DMC-GH4 f/5.6 1/1200s ISO-800 45-175m
外来種は日本の風景には合わないと感じる方もいますが、わたしは、どんどん生息地を拡大していく生命力の強さとは裏腹に、小さな可愛らしい姿をしたこの蝶がすっかり好きになりました。
2014/07/14 ヒメウスバシロチョウ 層雲峡 DMC-GH4 f/5.6 1/800s ISO-640 45-175m
北海道特産のパルナシウス
本州のウスバシロ以上に白い透明な翅でふわふわと飛び、いかにもはかなげなチョウです。
メスに♂が絡んできたところ
2014/07/14 エルタテハ 層雲峡 DMC-GH4 f/5.6 1/1000s ISO-800 45-175m
スズメバチに追い払われようとしているエルタテハの♀
白樺やダケカンバに依存するこの蝶は、東北では奥羽山脈沿いの標高の高いところでしか見かけませんが、北海道ではいたるところに生えているので、あちこちで樹液に訪れる様子を見かけました。
北海道編 つづく
外来種は日本の風景には合わないと感じる方もいますが、わたしは、どんどん生息地を拡大していく生命力の強さとは裏腹に、小さな可愛らしい姿をしたこの蝶がすっかり好きになりました。
2014/07/14 ヒメウスバシロチョウ 層雲峡 DMC-GH4 f/5.6 1/800s ISO-640 45-175m
北海道特産のパルナシウス
本州のウスバシロ以上に白い透明な翅でふわふわと飛び、いかにもはかなげなチョウです。
メスに♂が絡んできたところ
2014/07/14 エルタテハ 層雲峡 DMC-GH4 f/5.6 1/1000s ISO-800 45-175m
スズメバチに追い払われようとしているエルタテハの♀
白樺やダケカンバに依存するこの蝶は、東北では奥羽山脈沿いの標高の高いところでしか見かけませんが、北海道ではいたるところに生えているので、あちこちで樹液に訪れる様子を見かけました。
北海道編 つづく