待ちに待った春 2


 昨年の今頃は、まだ以前のカメラとレンズを使ってヒメギフチョウの写真を撮影していました。

去年、白馬村へ出かける途中立ち寄った秋葉原のYカメラでGH4というカメラを衝動買いして、以来これでいろいろな蝶の飛翔撮影を試してみました。
難しいのは、空中を飛ぶ被写体にドンぴしゃりとピントを合わせること、飛翔の瞬間を写し止めるには少なくとも1/2000秒以上のシャッター速度が必要なことで、通常のズームレンズF4-5..6ではかなり天候条件に恵まれないとiso感度が高すぎて、綺麗な写真にはなりません。
そこで、明るいレンズが欲しいというわけで、先日、ズーム通しでF2.8というレンズを購入しました。

そのレンズで初撮影したのが今回のヒメギフです。
が、道具の手だてはそろっているというのに、やっぱりそれでも腕の方は付いて行ってないようで・・・。ぶはは


イメージ 1
2015/03/31 仙台市青葉区                    DMC-GH4 f/4  1/1600s ISO-320 40-150mm
この日の朝に羽化したばかりのような、傷ひとつない極めて美しい個体です。
せわしなく動く蝶の場合、ピンポイントAFでも複眼の焦点を外すことがあるので、今年はMF一筋で行こうかと思っています。笑


イメージ 3
2015/03/31 仙台市青葉区                    DMC-GH4 f/4  1/2000s ISO-400 40-150mm
この撮影レンズは、解像の切れの良さが評判らしいのですが、背後のボケ具合は、お世辞にも綺麗とは言えない気がします。


イメージ 2
2015/03/30 仙台市青葉区                    DMC-GH4 f/4.5  1/800s ISO-200 40-150mm
腹這いで撮って、背景から蝶が浮かんだ感じの絵になるかと思いきや、手前の枯草が重なってしまった。
蝶へのフォーカスも少し手前気味・・・ま、許容範囲かな、と 汗;


イメージ 4
2015/03/30 仙台市青葉区                    DMC-GH4 f/4  1/2000s ISO-400 40-150mm
ヒメギフチョウの活動時間は、地形や天候によりますが、晴天の好条件下では、おおよそ9時から14時前後で、午後2時を過ぎる頃には、ピタリと活動を停止してしまいます。
写真の撮影がしやすいのは、11時ごろ~13時頃までの吸蜜に訪れる時間帯。
この時間は人間にとっては昼食が挟まる時間帯で、ご飯を食べに下山するか、弁当をフィールドに持ち込むか、いつも悩ましいところです。

イメージ 5
2015/03/31 仙台市青葉区                    DMC-GH4 f/4  1/2000s ISO-200 45mm
この写真は、似たような蝶とカタクリですが、上掲の画像とは別のレンズで写したものです。
柔らかな表現とボケで定評のあるライカマクロレンズですが、やはり背景のボケ具合はこちらの方が綺麗だと思います。
新レンズは、キレが良い分だけ、合焦以外の部分の表現も鋭くて硬いので、ごちゃこちゃした雑然とした感じの絵になってしまうようです。
撮影の時は、背後の処理を考えながらカメラを構えるという心構えが必要だと痛感しました。