ゴマシジミ 東北型

 お盆も今日で最終日。
 この時期は、伸び行くススキの穂にも夏の過ぎゆく気配が感じられ、なにやら寂しい気分になる時節。
 年一化の蝶たちの出現タイミングとしても、最後のシーズンとなります。

 蝶友Fさんと年一回だけお目見えする蝶のなかでも遅めに出現する蝶の一つ、ゴマシジミを撮影して来ました。
 昨年やっと撮影できたポイントの一つ、岩手山山麓で発生しているゴマシジミです。

 
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2015/08/044 岩手県滝沢市
湿原に繁茂するショウジョウスゲの藪を縫うようにして飛ぶゴマシジミの♂♀

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新鮮な♀
去年の今頃はまだ♀は少なかったが、今年はもうあちこちで産卵のために飛び回っていました。

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2015/08/04 岩手県滝沢市
茂みを縫うように飛ぶゴマシジミを追いかけながら、シャッターを切る。
山のようなハズレ画像の中で、何枚かピントが決まったものがありました。

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2015/08/04 岩手県滝沢市
数は多くないものの、草地のあちこちで♀を追いかける♂のベアを見かけた。

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      2015/08/04 岩手県滝沢市
      いつもは飛翔を狙うときは、1/2000秒で撮っていますが、この時のシャッタースピードは、1/800秒
      羽ばたきはブレてしまったものの、2頭の目にうまく焦点が来たので可としました。汗;

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2015/08/04 岩手県滝沢市
東北のゴマシジミは、ナガボノシロバナワレモコウに産卵します。
名の通り、花が白いワレモコウの一種で、主に寒冷な高層湿原に生育しています。

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       2015/08/04 岩手県滝沢市
       白い花穂に産卵しようとしている♀

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2015/08/04 岩手県滝沢市
翅裏のくっきりとした黒斑と品のある色合いもゴマシジミの魅力の一つ。

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2015/08/04 岩手県滝沢市


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       2015/08/04 岩手県滝沢市
       産卵の合間に、色鮮やかなサワギキョウで吸蜜する

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      2015/08/04 岩手県滝沢市

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   2015/08/04 岩手県滝沢市
   オモダカの花で吸蜜・休憩する♀。


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 2015/08/04 岩手県滝沢市
 やさしく美しいブルーのゴマです。


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 2015/08/04 岩手県滝沢市
産卵中の♀に交尾器を開いて求愛する♂
♀は翅を水平に開いて交尾拒否姿勢で応じていた。


    
狭い場所に辛うじて生き残っているこの貴重なゴマシジミたちが、また来年も元気な姿を見せてくれることを願って湿原を後にしました。