雨降りの日々は - ジョウザンシジミ -

8月に入ってから、一日たりともお天道様を拝んでいません。
さすがに、農作物への影響が出始めて、野菜が高騰しています。
今の時期、ムモンアカシジミが出ているはずなのですが、この雨の毎日ではお目にかかることができず、やきもきしているうちに、お盆も終わってしまいました。
いつもの年なら、オオゴマシジミやゴマシジミの撮影を終え、キベリタテハやエルタテハなどの秋のタテハ類の季節なのに、それもままならず・・・・。 泣;

この半月、暇を囲う毎日ですが、7月に出かけた北海道の写真をまだアップしていませんでしたので、手すさびに整理したものを紹介してみたいと思います。

今年の北海道は、季節の進むのが半月以上も遅れ、最大のターゲットの一つであったアサマシジミ北海道亜種(イシダシジミ)の新鮮な♂の羽化には、残念なことにあと数日早すぎました。昨年は2週間ほど遅すぎて、♂はすっかりすり切れていたので、今年こそと意気込んでいたのでしたが、2年越しの未達成に終わり、とても残念です。

その代わり、思いがけない副産物もありました。
ジョウザンシジミの綺麗な個体群と出会えたのです。
通常チャマダラセセリと同じ時期の蝶なので、6月末ではもう遅すぎて、ボロボロか、あるいは全く見ることができないだろうと思っていたのですが、なんと間に合ってしまいました。 喜;

ジョウザンシジミ 2017/06/30 北海道上川町
偶然立ち寄った道路際の崖地をみると、なにやらコツバメのような小さいすばしっこいのが・・・。
驚いたことに、予想もしなかったジョウザンシジミでした。
この発生地は、帰宅前後に調べたいろんなポイント情報には未記載の場所でした。
もしかして、地元の同好者だけの部外マル秘ポイントに偶然行き当たったのかもしれません。笑

            ジョウザンシジミ 2017/06/30 北海道上川町
            鮮度も良くて、とても新鮮な個体です。
夏型には早すぎるので、間違いなく春型だと思われます。


          ジョウザンシジミ 2017/06/30 北海道上川町
          ♂のようです。
背の低い尖がった草の先でテリトリーを張っていました。

ジョウザンシジミ 2017/06/30 北海道上川町
チョウと非常に細かく刻みの入った葉先の細やかな感じを写してみました。

ジョウザンシジミ 2017/06/30 北海道上川町
これは春型らしく、少し青みが入った♂
場所によっては、とても綺麗な青♂が出るところもあるそうです。

             ジョウザンシジミ 2017/06/30 北海道上川町
             いろんな場所でテリを張るが、同じ場所にはあまり戻ってこない。
ものすごいスピードで飛ぶので、動体視力の衰えた老人には目で追いかけるのは大変です。汗;

ジョウザンシジミ 2017/06/30 北海道上川町
ほかの♂を見て飛び立つところ。
ちょうど真上に飛び上がったので、ピントにうまく当たりました。
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ジョウザンシジミ 2017/06/30 北海道上川町
マクロで撮ってみました。
ホントは、もっとぎりぎりまで近寄ってドアップで撮りたかったのですが、蝶が嫌がって飛んでしまいました。
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ジョウザンシジミは、オオルリシジミを小型にした感じの斑紋で、裏面の真っ白い地色に大きな鮮やかな黒紋とオレンジ色の帯。orionという学名にぴったりの美しくも愛らしい意匠です。
非常に新鮮な個体で、まさかこんな綺麗なジョウザンシジミを撮影できるとは思ってもみませんでした。
発見した場所は、標高が1000m近くの場所で、平地よりは発生が遅いことと、春先の寒さがこの時期にこの蝶を見ることができた理由でしょうか。