10月台湾撮影記6 - アケボノアゲハ -
台湾特産のアケボノアゲハは、台湾中部の1000m~3000mの高地帯だけに生息するアゲハチョウです。
外国の美しい蝶に関心のある人にとっては、かの国を代表する美麗種として標本や写真などでおなじみです。
世界中の華麗さを誇る蝶たちと比肩する美蝶である事は十分承知していたつもりでしたが、その本当の美しさは台湾の自然の中で実際に生きて飛んでいる実物を見てみないと分からない、ということをつくづく実感させられました。
まず、そのサイズの大きさに驚かされます。
チョウのサイズというのは、標本でみる大きさと、羽ばたいて動いているものを見る実感的な大きさではかなり違いがあったりするのですが、この蝶の場合も例外ではありません。
全体的にはナガサキアゲハとほぼ同等ぐらいですが、アケボノアゲハの♀では、とりわけ翅の幅が広く丸みがあって、翅全体の面積がデカく感じられます。
と同時に、自然界ではおよそ不自然とさえ思われるようなショッキング・ピンクが後翅裏面を鮮やかに彩っています。
そんなド派手で、巨大な蝶が、2500mを越す台湾高地の気が遠くなるほどの絶景を背景に、それこそわんさかと群れを成して乱れ飛ぶさまを目の当たりにすると、まるで現実を離れて、夢でも見ている気分になってきます。
日本ではもう蝶の姿も寂しくなる10月だというのに、蝶を尋ねる旅の愉悦と幸福を骨の髄まで満喫することができました。
アケボノアゲハ♂♀ 2017/10/17 合歓山
何気なく撮ったショットに、5頭が写っていた。
一番上が♂、他は♀
180度に視界を広げて写せば、一体何頭が写りこむことでしょうか。
アケボノアゲハ♂ 2017/10/17 合歓山
この時期には珍しくそこそこ新鮮な♂
発生のピークは8月なので、♂のほとんどはボロボロだった。
アケボノアゲハ♀ 2017/10/17 合歓山
暮れてゆく夕日を逆光にして♀の翅が透けて美しい。
アケボノアゲハ♀ 2017/10/17 合歓山
新鮮な♀。そのサイズを実感できるよう、クローズアップしてみた。
この巨大な♀が、花の蜜を求めて悠々と羽ばたきながら群れ飛ぶさまは壮観だ。(クリックで拡大)
アケボノアゲハ♀ 2017/10/17 合歓山
この蝶や多くのアゲハ類が好むタイワンソクズの花で吸蜜する。
日本の山野に多いシシウドに似ているが、セリ科の植物ではないらしい。
アケボノアゲハ♀ 2017/10/17 合歓山
後翅裏面の鮮やかな赤色が青空にくっきりと映える。
思わず「ああ!きれい!」」と声を発してしまう美しさ。
♀は全体の色が淡く、特に前翅の翅脈に沿って白っぽくなる。
アケボノアゲハ♂ 2017/10/17 合歓山
♂は悠然とした♀とは異なり、かなり早いスピードで飛ぶ。
アケボノアゲハ♀ 2017/10/17 合歓山
ジャコウアゲハの仲間と同じように、体も真っ赤な色をまとう。
アケボノアゲハ♀ 2017/10/17 合歓山
巨大で色鮮やかな蝶の群れに、近くを通りかかった一般の人々も思わず車を止めて、それぞれにスマホの撮影に夢中になっていた。
台湾中央高地の夕暮れ
標高2800m地点のアケボノアゲハの生息地から梨山方面を望む。(クリックで拡大)
外国の美しい蝶に関心のある人にとっては、かの国を代表する美麗種として標本や写真などでおなじみです。
世界中の華麗さを誇る蝶たちと比肩する美蝶である事は十分承知していたつもりでしたが、その本当の美しさは台湾の自然の中で実際に生きて飛んでいる実物を見てみないと分からない、ということをつくづく実感させられました。
まず、そのサイズの大きさに驚かされます。
チョウのサイズというのは、標本でみる大きさと、羽ばたいて動いているものを見る実感的な大きさではかなり違いがあったりするのですが、この蝶の場合も例外ではありません。
全体的にはナガサキアゲハとほぼ同等ぐらいですが、アケボノアゲハの♀では、とりわけ翅の幅が広く丸みがあって、翅全体の面積がデカく感じられます。
と同時に、自然界ではおよそ不自然とさえ思われるようなショッキング・ピンクが後翅裏面を鮮やかに彩っています。
そんなド派手で、巨大な蝶が、2500mを越す台湾高地の気が遠くなるほどの絶景を背景に、それこそわんさかと群れを成して乱れ飛ぶさまを目の当たりにすると、まるで現実を離れて、夢でも見ている気分になってきます。
日本ではもう蝶の姿も寂しくなる10月だというのに、蝶を尋ねる旅の愉悦と幸福を骨の髄まで満喫することができました。
アケボノアゲハ♂♀ 2017/10/17 合歓山
何気なく撮ったショットに、5頭が写っていた。
一番上が♂、他は♀
180度に視界を広げて写せば、一体何頭が写りこむことでしょうか。
アケボノアゲハ♂ 2017/10/17 合歓山
この時期には珍しくそこそこ新鮮な♂
発生のピークは8月なので、♂のほとんどはボロボロだった。
アケボノアゲハ♀ 2017/10/17 合歓山
暮れてゆく夕日を逆光にして♀の翅が透けて美しい。
アケボノアゲハ♀ 2017/10/17 合歓山
新鮮な♀。そのサイズを実感できるよう、クローズアップしてみた。
この巨大な♀が、花の蜜を求めて悠々と羽ばたきながら群れ飛ぶさまは壮観だ。(クリックで拡大)
アケボノアゲハ♀ 2017/10/17 合歓山
この蝶や多くのアゲハ類が好むタイワンソクズの花で吸蜜する。
日本の山野に多いシシウドに似ているが、セリ科の植物ではないらしい。
アケボノアゲハ♀ 2017/10/17 合歓山
後翅裏面の鮮やかな赤色が青空にくっきりと映える。
思わず「ああ!きれい!」」と声を発してしまう美しさ。
アケボノアゲハ♀ 2017/10/17 合歓山
アケボノアゲハ♂ 2017/10/17 合歓山
♂は悠然とした♀とは異なり、かなり早いスピードで飛ぶ。
アケボノアゲハ♀ 2017/10/17 合歓山
ジャコウアゲハの仲間と同じように、体も真っ赤な色をまとう。
アケボノアゲハ♀ 2017/10/17 合歓山
巨大で色鮮やかな蝶の群れに、近くを通りかかった一般の人々も思わず車を止めて、それぞれにスマホの撮影に夢中になっていた。
台湾中央高地の夕暮れ
標高2800m地点のアケボノアゲハの生息地から梨山方面を望む。(クリックで拡大)