アリサンオナガシジミ - 冬眠シリーズ12 -

 台湾のゼフィルスのなかには、日本にはいないグループもあります。
 アリサンオナガシジミはその一つです。
 このゼフは、オナガと名前はつくものの、日本のオナガシジミなどとは系統が少し違うようです。
  この蝶もやはり、オオムラサキを写した新竹縣の山中で見ることができました。

 翅の表は黒一色で、ミドリシジミのような華やかな金属光沢は見られませんが、ゼフの一族らしい気品が感じられます。
 特に、♀はキリシマミドリシジミに似て、白銀色が輝いて美しいと思います。

アリサンオナガシジミ ♂   2018/06/07 台湾・新竹縣
この時期、すでに♂はスレや破損の個体がみられましたが、運よく比較的綺麗な個体が現れました。

     アリサンオナガシジミ ♂  2018/06/07 台湾・新竹縣
     吸水に来たものか、地面に降りてきた。

アリサンオナガシジミ ♀  2018/06/07 台湾・新竹縣
こちらは♀。裏面の黒い線条や斑紋が♂より明瞭に出るようです。

アリサンオナガシジミ ♀  2018/06/07 台湾・新竹縣
翅を半開きにしました。ゼフィルス♀のA斑が見えます。

アリサンオナガシジミ ♀  2018/06/07 台湾・新竹縣
残念ながら、目の前で飛んで撮影できたのはこれ一枚。ちょっと残念 汗;

アリサンオナガシジミ ♂  2018/06/07 台湾・新竹縣
♂の表は無紋の黒褐色です。

アリサンオナガシジミ ♂  2018/06/07 台湾・新竹縣
同じ♂。これもまだ比較的綺麗でした。