険阻な雪崩崩壊地で - オオゴマシジミ -

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 今年も奥羽山脈の渓谷に深く入って、一年ぶりにオオゴマシジミに対面してきました。6月以来の多雨、日照不足と低温続きで、今年の発生時期の見極めは難しかったのですが、結局昨年と殆ど変わらぬタイミングで羽化が始まっているようです。

 ムモンアカシジミと言い、このオオゴマシジミと言い、アリと生活を共にする地中性の蝶たちは、地上の気温の変動には影響されないのでしょうか。

 この蝶の食草は、雪崩崩壊で大小の岩クズや岩礫が堆積した急斜面に好んで群落を作っているので、足場は尖った石や岩がごろごろしていて、撮影には苦労します。

 

 

 

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早速現れた♀が、クロバナヒキオコシの先端に産卵を始めました。


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産卵を終えて、近くの葉上に一休み。

翅を全開してくれると嬉しいのですが、朝一番の活動開始や吸蜜の時以外は殆ど、このようなV字型に開くことが多いようです。

 

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食草の花穂の先にやって来た♀。

 

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ノスリかトンビのように両翅を思いっきり開いて体を宙に浮かせています。産卵♀

 

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産卵時は翅をぴったりと閉じていますが、飛び立とうとするときに、ほんの一瞬、翅表をのぞかせてくれました。

 

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♂が♀を探して、背丈2m近くある食草の草むらを縫うようにして飛ぶ。 

 

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探索していた♂が羽化間もないと思われる♀を発見した。

♀の前でホバリングして、♀の気を惹く。

 

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♀の周りを執拗に飛び回る。

 

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未交尾の♀は、翅を閉じたまま待機して♂を受け入れる。

♂は交尾器を開きながら、ゾウの鼻のように思い切り腹部を曲げています。

( ↑ クリックで拡大)

 

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交尾器を伸ばしながら、♀の体側に沿って向きを揃える。

 

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この時点で交尾は完了していると思われます。

 

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交尾姿勢の♂と♀。

このあと、もっといい角度から撮影しようと思って足位置を変えようとしたら、このペアに飛び去られてしまいました。(;^_^A