ゼフィルス 追いかけ日記 1

 今年は、春の異常な暑いお天気のせいで、全般的に蝶の発生が半月から10日ほど早まっているようです。
 ゼフィルスも、一番発生の早いアカシジミは、今年はなんと6月3日には羽化が始まりました。
 これまで、あまりゼフィルスをきちんと撮影したことがなかったので、今年は各種ゼフを追っかけてみようと年初から決めていました。
 
 目標は、
 1.ミドリシジミ類各種
   特に難関と言われるフジミドリシジミのポイント探索と撮影
 2.カシワ喰いゼフの撮影 
   ハヤシ・ウラジロ・ウスイロオナガなど
 3.ウラキン、ウラゴマの発生ポイント探索  
 4.ムモンアカシジミ
 5.クロミドリシジミ

 7月に入り、発生が最も遅いムモンアカを除く多くのゼフはもう翅がスレたり、いたんだりしてきているようです。
 結果的には、当初目標の半分程度しか到達できないまま、今年のシーズンは過ぎ去ろうとしています。
 それでも、フジミドリシジミの撮影など、歩き回った成果もいくらかありました。
 
 まだこれから写したい種類はありますが、
 この辺で、今年のゼフのまとめをしておきたいと思います。


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アカシジミ 2015/06/03  仙台市青葉区
 今年初めてお目見えのアカシジミ
 羽化して間もない綺麗な♂

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アカシジミ 2015/06/03  仙台市青葉区
 翅が伸びきったばかりで、飛ぶのもまだ弱弱しい

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              アカシジミ 2015/06/03  仙台市青葉区

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アカシジミ 2015/06/03  仙台市青葉区

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アカシジミ 2015/06/03  仙台市青葉区
陽が傾くにつれ活動が活発になり、飛び始めた。

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アカシジミ 2015/06/03  仙台市青葉区
夕刻になると10mを越える樹上で黄昏飛翔を開始。
今年は、なぜかアカシジミの個体数が少なく、多数が乱れるように群れ飛ぶ例年の光景が見られません。
やはり、春先の異常高温がなんらかの影響を及ぼしているのでしょうか。


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ウラナミアカシジミ 2015/07/02 仙台市青葉区
ウラナミアカシジミも、今年は異常に少ないように思えます。

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ウラナミアカシジミ 2015/07/02 仙台市青葉区


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ウラナミアカシジミ 2015/06/11 仙台市青葉区


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ウラナミアカシジミ 2015/06/11 仙台市青葉区
もう翅が痛んでいる個体もありました。
発生したのは一週間以上も前かも知れません。


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ウラゴマダラシジミ 2015/07/02 仙台市青葉区
 仙台市近郊では、ウラゴマダラシジミは山地と平地の境目周辺にある湿性雑木林に広く生息しているようですが、個体数が少なく、撮影は全くの偶然によるしかありません。

 コンスタントに写せるポイントはないものかと、イボタノキを目印に歩き回りました。
 イボタ自体はあちこちにポツポツと生えていて、ウラゴマの姿もごくわずか見かけるのですが、多くは夕刻の活動が活発になる時間帯で、やはり撮影はとても難しいことを実感させられました。

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ウラゴマダラシジミ 2015/07/02 仙台市青葉区
 発生期も終盤になって、やっと一頭の♀が近くに舞い降りてくれました。

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        ウラゴマダラシジミ 2015/07/02 仙台市青葉区
  ある人の話によれば、仙台市周辺のウラゴマはサイズが大型で、青色が美しく出る個体が多く、なかなかいいものだと言っておりました。
そのように言われてみると、昨年北海道でみたウラゴマに比べて、やはりかなり大きいように感じられます。


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ミズイロオナガシジミ 2015/07/02 宮城県名取市
この蝶の発生も、いつもより少ないようです。


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ミズイロオナガシジミ 2015/07/02 仙台市青葉区

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ミズイロオナガシジミ 2015/07/02 仙台市青葉区
低地のコナラやクヌギのあるところならどこにでもいる蝶ですが、やはり白と黒を明滅させるようにして飛ぶゼフィルス的飛翔を見ると、心が躍ります。



以下、つづく