風の岬で 九州へ 2
－ 前回からのつづき －
ショウジョウスゲを主としたその草地には、今回の最大のターゲットであるタイワンツバメシジミの食草・シバハギのほかに、ミヤコグサやカワラケツメイも混生していました。
もしかして、シルビアや、ツマグロキチョウも・・・とあわよくばの期待が湧いてきます。
タイワンツバメシジミが姿を現す前に、実は、ツマグロキチョウの方が先に目の前に現れました。
これまで見慣れていたキタキチョウに比べて、明らかに小型で、瞬間的にこりゃツマグロだ！と思いました。
遮るもののない海に近い草地で、かなりの風が吹き付ける中を、薄日が差したその短い時間に草薮の中から飛び出して、ジグザグに飛んでいきます。
風に乗って早いスピードで草地を飛ぶツマグロは、黄色が目立つとはいっても、一旦草薮の中に潜り込んで翅を畳むと、すぐに姿を見失ってしまいました。
空が明るくなるのはほんの一瞬で、またすぐに小雨交じりの強風となります。
何度か姿を見ながら撮影できずに焦っていると、ふと明るくなり、ツマグロがまたしても飛び出しました。
見失ってはなるものかと、全力で追っかけて、なんとか数頭のツマグロを撮影することが出来ました。笑
2015/09/08 長崎県平戸市
強風の中を、草薮に開いた空間を縫うように飛んでいく
2015/09/08 長崎県平戸市
膝ほどの草丈の中を風を避けて飛ぶ
2015/09/08 長崎県平戸市
いずれも夏型で、翅のスレた個体が多かった
2015/09/08 長崎県平戸市
止まったところを撮影しようとすると、風で動き回るスゲの葉がカメラの前で邪魔をする。
2015/09/08 長崎県平戸市
蝶の全身が写っている写真はごく少なくて、こんな頭隠して尻隠さずの画像ばかりが撮れてしまいました。汗；
2015/09/08 長崎県平戸市
やっと近接して撮影が出来ましたが、手前に草がかかり、薄くベールがかかった感じに・・・泣；；
この蝶は結構人の気配に敏感で、風に吹かれてレンズの前を塞ぐスゲの葉をなんとか払いのけようとすると、すぐに飛び立ってしまい、一方ではワンツを撮りたいし、滞在時間は少ないしで、とてもアセりました。
2015/09/08 長崎県平戸市
何とか近接で飛翔を・・と思ってトライしましたが、ブレブレ写真ばかり・・・汗；
2015/09/08 長崎県平戸市
これはまぁまぁに撮れたか
でもそういう写真に限って、草カブリ ・・・汗；
2015/09/08 長崎県平戸市
だいぶ飛び古した夏型
2015/09/08 長崎県平戸市
新鮮な秋型もいました。今朝羽化したての個体でしょうか。
夏型と違って、黄色と言うよりはむしろオレンジ色に近い、濃い黄色です。
2015/09/08 長崎県平戸市
同じアングルですが、やや近づいて撮ってみました。
秋型はこのほかにもう一頭出てきたのですが、残念ながら撮影する前にとんでいってしまいました。
ワンツを撮り、ツマグロキチョウを撮りながら、またもう一方ではシルビアはいないものかと目を走らせていましたが、この草地と道を挟んで対岸にある草地に目をやると・・
ヤマトシジミのようなものが野菊の花にやってきて止まりました。
翅は破れ、鱗粉が剥がれ落ちて季節外れもいいところですが、半信半疑でカメラを向けました。
思った通り、シルビアのようです。
シルビアシジミ 2015/09/08 長崎県平戸市
このシルビアは、花の上で蜜を吸っているうち、風が激しくなってそのまま休止モードになってしまいました。
シルビアシジミ 2015/09/08 長崎県平戸市
さらにもう一頭がスゲの上に止まりました。
先のシルビア同様、鱗粉の剥落がひどいようです。
でも、翅自体は傷んでいません。シルビアの斑紋の特徴がよくわかります。
シルビアシジミ 2015/09/08 長崎県平戸市
同じアングルのまま、ズームアップ。
この蝶が羽化直後のものだったら、どれほど綺麗だったでしょうか。
斑紋の美しさを想像しながら、シャッターを押しました。
いつかまた、シルビアに出会う機会があれば、今度は綺麗な時期に合わせて撮影したいもんです。
今回は、季節的に少しずれ気味で、ツマグロの秋型以外は、どれも少々かすれ気味の蝶がおおかったですが、とはいえ、一発でポイントに行き当たり、思いがけず希少種３種を同時に撮影できたのは実に幸運でした。
九州に行っている間に、栃木県や茨城の鬼怒川で洪水の災害が起きていて、鬼怒川の河原にいるツマグロとシルビアたちがどうなっているのか、とても心配です。
ショウジョウスゲを主としたその草地には、今回の最大のターゲットであるタイワンツバメシジミの食草・シバハギのほかに、ミヤコグサやカワラケツメイも混生していました。
もしかして、シルビアや、ツマグロキチョウも・・・とあわよくばの期待が湧いてきます。
タイワンツバメシジミが姿を現す前に、実は、ツマグロキチョウの方が先に目の前に現れました。
これまで見慣れていたキタキチョウに比べて、明らかに小型で、瞬間的にこりゃツマグロだ！と思いました。
遮るもののない海に近い草地で、かなりの風が吹き付ける中を、薄日が差したその短い時間に草薮の中から飛び出して、ジグザグに飛んでいきます。
風に乗って早いスピードで草地を飛ぶツマグロは、黄色が目立つとはいっても、一旦草薮の中に潜り込んで翅を畳むと、すぐに姿を見失ってしまいました。
空が明るくなるのはほんの一瞬で、またすぐに小雨交じりの強風となります。
何度か姿を見ながら撮影できずに焦っていると、ふと明るくなり、ツマグロがまたしても飛び出しました。
見失ってはなるものかと、全力で追っかけて、なんとか数頭のツマグロを撮影することが出来ました。笑
強風の中を、草薮に開いた空間を縫うように飛んでいく
膝ほどの草丈の中を風を避けて飛ぶ
いずれも夏型で、翅のスレた個体が多かった
止まったところを撮影しようとすると、風で動き回るスゲの葉がカメラの前で邪魔をする。
蝶の全身が写っている写真はごく少なくて、こんな頭隠して尻隠さずの画像ばかりが撮れてしまいました。汗；
やっと近接して撮影が出来ましたが、手前に草がかかり、薄くベールがかかった感じに・・・泣；；
この蝶は結構人の気配に敏感で、風に吹かれてレンズの前を塞ぐスゲの葉をなんとか払いのけようとすると、すぐに飛び立ってしまい、一方ではワンツを撮りたいし、滞在時間は少ないしで、とてもアセりました。
何とか近接で飛翔を・・と思ってトライしましたが、ブレブレ写真ばかり・・・汗；
これはまぁまぁに撮れたか
でもそういう写真に限って、草カブリ ・・・汗；
だいぶ飛び古した夏型
新鮮な秋型もいました。今朝羽化したての個体でしょうか。
夏型と違って、黄色と言うよりはむしろオレンジ色に近い、濃い黄色です。
同じアングルですが、やや近づいて撮ってみました。
秋型はこのほかにもう一頭出てきたのですが、残念ながら撮影する前にとんでいってしまいました。
ワンツを撮り、ツマグロキチョウを撮りながら、またもう一方ではシルビアはいないものかと目を走らせていましたが、この草地と道を挟んで対岸にある草地に目をやると・・
ヤマトシジミのようなものが野菊の花にやってきて止まりました。
翅は破れ、鱗粉が剥がれ落ちて季節外れもいいところですが、半信半疑でカメラを向けました。
思った通り、シルビアのようです。
このシルビアは、花の上で蜜を吸っているうち、風が激しくなってそのまま休止モードになってしまいました。
さらにもう一頭がスゲの上に止まりました。
先のシルビア同様、鱗粉の剥落がひどいようです。
でも、翅自体は傷んでいません。シルビアの斑紋の特徴がよくわかります。
同じアングルのまま、ズームアップ。
この蝶が羽化直後のものだったら、どれほど綺麗だったでしょうか。
斑紋の美しさを想像しながら、シャッターを押しました。
いつかまた、シルビアに出会う機会があれば、今度は綺麗な時期に合わせて撮影したいもんです。
今回は、季節的に少しずれ気味で、ツマグロの秋型以外は、どれも少々かすれ気味の蝶がおおかったですが、とはいえ、一発でポイントに行き当たり、思いがけず希少種３種を同時に撮影できたのは実に幸運でした。
九州に行っている間に、栃木県や茨城の鬼怒川で洪水の災害が起きていて、鬼怒川の河原にいるツマグロとシルビアたちがどうなっているのか、とても心配です。
