広角の練習1 ヒメギフチョウ

 通常私が蝶の撮影で使っているレンズは、40mm-150mmの標準・中望遠のズームと45㎜マクロです。
 撮影の工夫次第とは思いますが、いつも決まった画角の、アップが多い、よく言えば生態図鑑風の写真、ありていに言えば、ただの蝶のアップ写真のワンパターンに陥りがちです。
 これはこれで、蝶の自然な姿が反映されていていいと思いますが、さすがにマンネリ気味。汗;
 
 よその蝶写真の達人のブログなどを拝見すると、蝶だけでなく、蝶の生きている環境を取り込んだ、自然全体の雰囲気が感じられる写真を見受けます。
 環境を取り込んだ写真を撮るには、やはりワイドに風景を入れられる広角のレンズを使うのが手っ取り早いようです。
 とはいえ、懐具合を考えるとおいそれと高価な広角レンズなど買うのは二の足を踏んでしまいます。そこで、昔使っていた14mm-24mmの手軽な風景や人物のスナップ用のレンズにワイドコンバーターを装着して使ってみることにしました。

 マイクロフォーサーズなので、14-24mmと言っても、実際はその倍の24-48mmの画角になってしまうところをコンバーターを付けることで、約0.8倍にワイド化できます。多少の画質劣化は割り切りってことで。汗;

 実際これを使ってみると、蝶にかなりの距離まで近寄らないとどこに蝶がいるのかわからないほど、多くのものがフレームに入り込みます。そこで、蝶の間合いをギリギリに詰めて、腹ばいになりながらカメラを構えるわけですが、大体カメラを操作している間に、敏捷な蝶には逃げられてしまうことが多いですね。

 また更に、もう一つの難題が・・・。
 蝶に精一杯近づいて腹ばいでカメラを構えると、ファインダーではなく、液晶画面を覗かなくてはならず、これが老眼老人には、とてつもなく大変であることが判りました。汗;
 小さな液晶画面では、蝶にピントが合っているかどうか・・・どころか、AFのポイント(私のカメラの場合は+表示)が何処に在るのかわからないというありさま。
 これでは、写真を撮る以前の問題、というほかありません。泣;

 それでも、合焦ポイントをちょっと移動したりしてその位置を確かめてから、そのポイントを蝶に合わせるという七面倒くさいことをして、なんとか写してみました。
 点検してみると、案の定、ほとんどがピンボケばかりですが、中には思惑が外れて(?)、ピントが合ってしまったものもありました。まずは、この撮影方法に慣れることが必要ですね。
 今年一年、いろんな場面で、このワイド撮影に挑戦してみたいと思っています。

        2018/03/31 仙台市青葉区
                  木立の影が斜めに入ったところに蝶が浮かんだ。
        レンズは40-150mm。
                  これが最大のワイド角。
        よほどカメラを地面に近づけないと背後の風景は映らない。

2018/03/31 仙台市青葉区
これはいつもの40-150mmのアップ・パターン

          2018/03/30 仙台市青葉区
                    14-24mmにワイドテレコンを装着。
         背後の木立と青空が写った。

2018/03/30 仙台市青葉区
飛び立つほどに、蝶は斜面を登るようにして移動していくので、
下から見上げる角度で撮影することができた。

2018/03/30 仙台市青葉区
カタクリの花で吸蜜している蝶にピントを合わせようとしたのに、
実際は、背後の下の枯葉に合っていたためにかえって飛び立った後の蝶にうまくピントが当たってしまった。
本人の意図が外れて撮影できたまぐれショット。汗;
これからはこの手で行くか。笑

2018/03/30 仙台市青葉区
青空が入ると蝶も引き立ちますね。

2018/03/30 仙台市青葉区
逆光の中で、蝶の羽が透けて美しい。

2018/03/30 仙台市青葉区

2018/03/30 仙台市青葉区
ピントはイマイチですが、開翅して空気を孕ませながら浮かぶ感じがダイナミックです。

2018/03/30 仙台市青葉区
地表すれすれをなめるように、メスを探して飛ぶ♂。

2018/03/30 仙台市青葉区
やはりカタクリで吸蜜するヒメギフは、絵になりますね。
いつもの標準-中望遠ズームで。