赤上がり♀

  赤上がりのポイントでは、はや発生の最盛期を過ぎ、そろそろ多くの個体が擦れたり、早いものでは破損のものが出てきました。
♂はそれなりに撮影しましたが、あいにく赤上がりの特徴が良くわかる♀の撮影が思うようになりません。
お天気は、発生期初めの頃は連日良く晴れて、気温が上がり、撮影には絶好の毎日が続きましたが、先週末からは不安定な気候が続き、たまに晴れてもいいチャンスに恵まれないまま、日にちが経ちました。
このままでは、綺麗な♀の撮影ができないうちに、シーズンが終わってしまうかと少々焦っていると、昨日は久しぶりに良く晴れました。綺麗な♀を撮影する最後のチャンス!と思ってポイントに出かけました。

2018/04/05
これが今年最初に撮影した♀。
やや新鮮な個体でした。
あいにく止まって日向ぼっこしている場所が枯草の上で、絵的にはあまり目立たないのがちと残念。
↑クリックで拡大

2018/04/08
このころは、もうだいぶスレが目立ちはじめました。

             2018/04/10
             綺麗な個体が現れました。
♀にしてはやや小ぶり。

2018/04/12
多くの♂は分散しつつあり、数日前にヒメギフの姿を数多く見かけた発生地は閑散としていました。
そんななかで、♀が出てきました。

2018/04/10
散開し、嘘のように数を減じたなかで、まだこの場所にとどまっている♂も。
ルリシジミカタクリで吸蜜しているところへ飛んできた。


2018/04/12
一頭の♀が産卵のために、地表に突き出た丸い葉をチェックして飛んでいた。
エンレイソウカタクリの丸い葉をいちいち前足で触れては、産卵植物かどうかを確認する。

2018/04/12
トウゴクサイシンの周りをウロウロと飛び回りながら、産卵衝動を高める。

2018/04/12
産卵植物であることを十分確かめたうえで、やっと産卵開始。
この♀は約12分程で、16個の卵を産み付けた。

2018/04/12
大任を果たした後は、ゆっくりとお食事タイム。

2018/04/12
明るい日差しの下で、スミレと赤上がり♀の対照が鮮やかです。
↑クリックで拡大

2018/04/12
この時期にしては綺麗な♀。
これもマクロレンズで。↑クリックで拡大

仙台近郊のヒメギフチョウの季節は終盤を迎えました。
これからは、深雪地帯のギフチョウへと撮影対象は移っていきます。