よくある失敗

ビデオで蝶の動画を撮っていると、自分のドジさ加減にガッカリすることがよくあります。
一番多い失敗が、ビデオの撮影開始と中止(または一時停止)のボタンを逆に押ししてしまうこと。
自分では撮影したと思っていたのに、後で再生してみると、自分では撮影をしていないつもりのところばかり写っていて、天地がひっくり返っていたり、めちゃくちゃな画像だったり、カメラを置いた場所がいつまでも延々と写っていたり・・・汗;;
最近のホームビデオでは、こうした初心者によくある操作間違いを防止する機能があります。
ONとOFFを間違えている場合、天地がひっくり返ったりする画像を検知して、自動的に撮影OFFにしてしまうのです。
すると次回からはしっかりと撮影できている、ということになる・・・・はずなのですが。

蝶が飛ぶところをビデオで追いかける場合、相手の動きはそれこそジグザグですから、カメラも当然大きく上下したり、左右に激しく動きます。これをビデオは撮影者の操作誤りと判断して、勝手に撮影OFFにしてしまうことがあります。
撮影をしていてこの自動検知のお陰で助かったこともありますが、かえって肝心なシーンを撮り逃がしてしまうこともありました。
なので、蝶を撮影する場合は、この操作誤り自動検知機能を必ず止めておく必要があります。

ところがうかつにも、花蓮の太魯閣(タロコ)渓谷に出かけたとき、この自動検知機能がONになっていたことに気づかないまま、撮影をしてしまいました。
それは幸か不幸か、シロタテハが現れたときでした。
シロタテハは平地や高山には棲息せず、500M~1500M程度の中標高の山地にだけ棲息する、あまり出会う機会が少ないタテハチョウです。このシロタテハと出会えたのは幸運でした。
夕刻に近い時間で、シロタテハは僅かな時間姿を見せてくれただけで、高い梢に飛び去りました。
私は、この貴重なチャンスにしっかりとビデオを回すことができたので、やった!と喜んだのもつかの間、再生してみると、なんと肝心の蝶は全然写っておらず、虚しく空間や自分の足元や、わけのわからないめちゃくちゃな映像だけが写っていました。
うわぁぁ~ぁぁ、やってしまった・・・・後悔してももはや後の祭り。
シロタテハを追いかけたときにこの激ブレ自動検知機能が働いて、撮影OFFとなってしまったのに、それに気づかないままON/OFFを繰り返した結果、必要な場面で撮影OFF、ポーズしていると思っている場面で撮影ONってことになっていたのでした。・・・・涙

それでも、激しいブレ、めちゃくちゃな画面のなかに、ほんの一瞬、シロタテハが写っているカットが一つだけありました。幻のようであれ(笑)、ともかくもシロタテハの証拠映像が残ったことが、ドジなわたしへのせめてもの慰めとなりました。

そのはちゃめちゃなカットのなかから、比較的ブレの少ないコマをかろうじて2枚だけキャプチャーすることができました。


イメージ 1
        シロチョウの一種かと思って、つい見逃しそうになりましたが、飛ぶ姿がシロチョウ的でないのと、
前翅の黒斑が大きく、こんなシロチョウはいないはずだと疑問に思いながら止まったところに近づいて
みると、その正体はシロタテハでありました。

イメージ 2
        中国大陸には、このシロタテハやシロタテハの仲間たちが結構いるようです。
台湾にいるのは、この種一種のみ。
太魯閣(タロコ)渓谷上部のトレッキング・コースの途中で遭遇しました。
このあと、羽を開いて、変わった表面の斑紋を見せてくれましたが、その肝心な部分はビデオでは写っ
ていませんでした。悲;;;