今日の一枚 ヒオドシチョウ

今年は、なんだかあちこちでヒオドシチョウに会う。
いつもなら、数回姿を見かける程度なのに、今年はどこへ出かけても羽化したての綺麗なのが飛んでいる。
年により個体数が多かったり少なかったりと言うのは、蝶の一般であるにしても、ヒオドシチョウは消長の振幅が特に大きく感じられる。
やはり、集団で発生することが多いので、盛衰の激しさが目につきやすいのかも。
普通種だが、いかにも北方系タテハの重厚な風格に満ちていて、飛び方も敏捷でなかなか逞しい。
とりわけ、後翅の外縁にある複雑なブルーの篆刻が美しい。
小学生のとき、蝶に興味を持ち始めたころ、初めて見たヒオドシチョウの美しさに、捕まえた手がブルブル震えたことを今でもありありと思いだす。
私にとって、自然が作り出した生き物の美しさに撃たれた思い出深い蝶の一つです。
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ヒオドシチョウ 2015/06/17 仙台市青葉区

羽化してそれほどの日数も経っていない新鮮な♂。
もう一人前にテリ張りをしていました。
後羽外縁のギザギザ模様の複雑な美しさに、何度見てもドキリとさせられます。