ゼフィルス 追いかけ日記 2 - メスアカミドリシジミ -
ゼフ追いかけシリーズ 2回目はメスアカミドリシジミ
このゼフは、仙台近郊では低山ではあまり見たことがありません。
ヤマザクラやエゾノウワミズザクラなんかの野生サクラに付くので、雑木林があちこちに残っている住宅地周辺にいてもよさそうな気がするのですが、なぜか山地にしかいないようです。
天候にもよりますが、ブログ主が撮影するポイントでは、午前8時前後から飛び始め、11時ごろには姿を消します。ところが、別のポイントに行くと、午後2時過ぎでもテリ張していたりします。
日光の当たり方と林の枝の茂り具合など、テリ張りする好きな条件があるんでしょうか。
数あるゼフの中でもミドリ、アイノと共に輝きの強い金緑トリオのひとつ。
♂は言うまでもなく美しいですが、♀もオレンジ紋が豊かに出て、じつにいい蝶です。
メスアカミドリシジミ♂ 仙台市青葉区 2015/06/26
♂は緑色の金属光沢が眩しい。
光線の具合によって、露出を越えた光を反射して、翅のデティールも消えてしまいそうなほど。
メスアカミドリシジミ♀ 仙台市青葉区 2015/07/05
種名の通り、♀には大きなオレンジ色の斑紋があって、飛んでいるときもこの赤が目立ちます。
♂ 仙台市青葉区 2015/06/23
♂はグレーの地にくっきりと白と黒の線が走る。
♀ 仙台市青葉区 2015/06/24
こちらは、グレーにやや茶色が混じる♀。
翅裏の模様は、♂♀ともに隈取りが明快で、他の似た者同士のゼフのように、同定に悩むことはありません。
裏面の赤紋もくっきりとして鮮やか。
♂ 仙台市青葉区 2015/07/04
リョウブの突き出た枝の先でテリを張って♀を待ち受ける。
♂が入ってくると激しく突撃して追い立てるので、すぐに翅の鱗粉がはげ落ちてしまう。
このオスも歴戦のつわものなのかもしれません。
♀ 仙台市青葉区 2015/06/24
一方、♀はのんびりと栗の花で吸蜜中。
飛び方も穏やかで、高い木の梢にいるときは撮影するのが難しい。
まだ新鮮な♂
♂ 仙台市青葉区 2015/06/26
テリ♂、侵入♂の卍巴飛行。
♂ 仙台市青葉区 2015/06/26
♂ 仙台市青葉区 2015/06/26
時には、こんな地面すれすれのところでバトルを繰り広げることも
♂ 仙台市青葉区 2015/06/26
♂ 仙台市青葉区 2015/06/26
侵入した相手を追い払うと、意気揚々と元のお気に入りの場所に戻ってくる。
♀ 仙台市青葉区 2015/07/05
♀ 仙台市青葉区 2015/07/05
仙台近郊のメスアカは、赤い紋が大きくなる個体が多いように思われます。
この♀のオレンジもそれなりのサイズ。後翅の尾状突起の付け根部分にも赤い紋が見えます。
そんな♀の中でも、飛び切り綺麗な♀がいました。 ♀ 仙台市青葉区 2015/07/08
前翅の赤紋に加えて、ほんのり薄青い色が乗っているようです。
♀ 仙台市青葉区 2015/07/08
なんとメスアカのAB型です。
メスアカのAB型というのはあまり聞いたことがありません。
♀ 仙台市青葉区 2015/07/08
おまけに、後翅中室にも赤い紋がありました。
赤紋が発達した個体で、後翅の尾の付け根だけでなく、中室に広がるのはたまにいるそうですが、
青い鱗粉まで付けているとは・・・。
♀ 仙台市青葉区 2015/07/08
この♀の裏翅。
グレー成分の混じりけがない美しいチョコレート色で、まるでアイノの♀みたいな感じです。
因みに
「日本産蝶類大図鑑」 藤岡知夫(1975年) 講談社
によると、メスアカミドリシジミのAB型は野生では記録がなく、ただ一例、鳥取県大山産の野外採集の卵を飼育したものから、前翅の1b室に20~30個ぐらいの青い鱗粉が乗った個体が出たものがある。
という趣旨の記述がありました。
前翅の1b室というのは、前翅最下部から二つ目の部分ですが、この写真の♀は、20~30個どころか前翅の中央全体に薄く青い鱗粉が乗っています。
もっとも、この図鑑が出版されたのはかれこれ30年も前のことなので、その後、メスアカ♀のAB型が記録されているのかもしれませんが、ネットで検索する限りではそのような記録は見つけられませんでした。
ううむ、これはなかなかの珍品♀かもしれませんね。笑
♀ 仙台市青葉区 2015/07/08
♀ 仙台市青葉区 2015/07/08
この♀の子供たちに、この青い美しい遺伝子が受け継がれていくといいですねぇ。
このゼフは、仙台近郊では低山ではあまり見たことがありません。
ヤマザクラやエゾノウワミズザクラなんかの野生サクラに付くので、雑木林があちこちに残っている住宅地周辺にいてもよさそうな気がするのですが、なぜか山地にしかいないようです。
天候にもよりますが、ブログ主が撮影するポイントでは、午前8時前後から飛び始め、11時ごろには姿を消します。ところが、別のポイントに行くと、午後2時過ぎでもテリ張していたりします。
日光の当たり方と林の枝の茂り具合など、テリ張りする好きな条件があるんでしょうか。
数あるゼフの中でもミドリ、アイノと共に輝きの強い金緑トリオのひとつ。
♂は言うまでもなく美しいですが、♀もオレンジ紋が豊かに出て、じつにいい蝶です。
メスアカミドリシジミ♂ 仙台市青葉区 2015/06/26
♂は緑色の金属光沢が眩しい。
光線の具合によって、露出を越えた光を反射して、翅のデティールも消えてしまいそうなほど。
メスアカミドリシジミ♀ 仙台市青葉区 2015/07/05
種名の通り、♀には大きなオレンジ色の斑紋があって、飛んでいるときもこの赤が目立ちます。
♂ 仙台市青葉区 2015/06/23
♂はグレーの地にくっきりと白と黒の線が走る。
♀ 仙台市青葉区 2015/06/24
こちらは、グレーにやや茶色が混じる♀。
翅裏の模様は、♂♀ともに隈取りが明快で、他の似た者同士のゼフのように、同定に悩むことはありません。
裏面の赤紋もくっきりとして鮮やか。
♂ 仙台市青葉区 2015/07/04
リョウブの突き出た枝の先でテリを張って♀を待ち受ける。
♂が入ってくると激しく突撃して追い立てるので、すぐに翅の鱗粉がはげ落ちてしまう。
このオスも歴戦のつわものなのかもしれません。
♀ 仙台市青葉区 2015/06/24
一方、♀はのんびりと栗の花で吸蜜中。
飛び方も穏やかで、高い木の梢にいるときは撮影するのが難しい。
♂ 仙台市青葉区 2015/06/26
まだ新鮮な♂
♂ 仙台市青葉区 2015/06/26
テリ♂、侵入♂の卍巴飛行。
♂ 仙台市青葉区 2015/06/26
♂ 仙台市青葉区 2015/06/26
時には、こんな地面すれすれのところでバトルを繰り広げることも
♂ 仙台市青葉区 2015/06/26
♂ 仙台市青葉区 2015/06/26
侵入した相手を追い払うと、意気揚々と元のお気に入りの場所に戻ってくる。
♀ 仙台市青葉区 2015/07/05
♀ 仙台市青葉区 2015/07/05
仙台近郊のメスアカは、赤い紋が大きくなる個体が多いように思われます。
この♀のオレンジもそれなりのサイズ。後翅の尾状突起の付け根部分にも赤い紋が見えます。
そんな♀の中でも、飛び切り綺麗な♀がいました。 ♀ 仙台市青葉区 2015/07/08
前翅の赤紋に加えて、ほんのり薄青い色が乗っているようです。
♀ 仙台市青葉区 2015/07/08
なんとメスアカのAB型です。
メスアカのAB型というのはあまり聞いたことがありません。
♀ 仙台市青葉区 2015/07/08
おまけに、後翅中室にも赤い紋がありました。
赤紋が発達した個体で、後翅の尾の付け根だけでなく、中室に広がるのはたまにいるそうですが、
青い鱗粉まで付けているとは・・・。
♀ 仙台市青葉区 2015/07/08
この♀の裏翅。
グレー成分の混じりけがない美しいチョコレート色で、まるでアイノの♀みたいな感じです。
因みに
「日本産蝶類大図鑑」 藤岡知夫(1975年) 講談社
によると、メスアカミドリシジミのAB型は野生では記録がなく、ただ一例、鳥取県大山産の野外採集の卵を飼育したものから、前翅の1b室に20~30個ぐらいの青い鱗粉が乗った個体が出たものがある。
という趣旨の記述がありました。
前翅の1b室というのは、前翅最下部から二つ目の部分ですが、この写真の♀は、20~30個どころか前翅の中央全体に薄く青い鱗粉が乗っています。
もっとも、この図鑑が出版されたのはかれこれ30年も前のことなので、その後、メスアカ♀のAB型が記録されているのかもしれませんが、ネットで検索する限りではそのような記録は見つけられませんでした。
ううむ、これはなかなかの珍品♀かもしれませんね。笑
♀ 仙台市青葉区 2015/07/08
♀ 仙台市青葉区 2015/07/08
この♀の子供たちに、この青い美しい遺伝子が受け継がれていくといいですねぇ。