ゼフィルス 追いかけ日記 3 - エゾとオオミドリ-

 仙台周辺にいるミドリシジミ類では、一番身近なものが、オオミドリシジミとエゾミドリシジミです。
 特に、オオミドリシジミは宅地造成された住宅街の隅に、辛うじて残されたコナラを主体とする雑木林にいることが多く、最も近くでみられるミドリシジミです。
 いっぽう、エゾミドリシジミは、低山からアイノが生息するような深山まで広く生息しているようで、特に農家周辺にある低地性雑木林には、多くの場合エゾがいます。

 もっとも身近にいるゼフィルスだけに、写真も写そうと思えばいくらでも写せるはず・・・なのですが、実は一番撮影チャンスが少なかったりします。
 というのも、これも普通種の常で、いつでも写せる・・・後回し・・・結果的に写してない・・・ 汗;
 特に、オオミドリは目の前の雑木林にいるというのに、同じ時期に出てくるほかの蝶たちに気を取られているうちに、撮影する機会がないままに、いつの間にかシーズンが終わっているということに。
 そんなわけで、この追っかけシリーズでも、オオミドリの画像は同じ個体の同じ角度からのショットでお茶を濁すしかないありさまです。恥;;

 
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オオミドリシジミ♂ 2015/06/14  仙台市青葉区
アカシジミ初見日から約2週間後、自宅すぐ近くの雑木林で羽化したての♂を見つけた。
いつもの年よりだいぶ早い出現だった。



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オオミドリシジミ♂ 2015/06/14  仙台市青葉区

最初の一枚に続いてアップでもう一枚撮ったところで、この♂は高い梢に舞い上がって行ってしまった。
緑色の輝きと、♀の画像は來シーズンまでお預けです。 悲;



エゾミドリシジミ

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エゾミドリシジミ♂ 2013/06/21  仙台市青葉区
 この画像は、一昨年撮ったもの。
 ブログ開始以前のものなので、ここでアップしておきます。
 最も普通のミドリシジミの一つとはいえ、この渋い美しさ!
 やはり、蝶は羽化したてのものが何と言ってもきれいです。

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エゾミドリシジミ♂ 2013/06/17  仙台市青葉区
このオスも羽化して間もないピカピカの個体。
いつもの年より、今年は10日ほど早く出てきました。

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エゾミドリシジミ♂ 2013/06/17  仙台市青葉区
 午後になると、もう一人前に、テリを張る。
 ほかのミドリシジミ類に比べて、かなり広い空間を猛烈なスピードで飛び回り、占有する。

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            エゾミドリシジミ♂ 2013/06/29  仙台市青葉区
           背丈以上もあるススキの葉にテリを構え、他の♂を追い払う

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エゾミドリシジミ♂ 2013/06/29  仙台市青葉区
あまり激しく飛ぶので、あっという間に♂の翅は鱗粉が剥げ、翅も傷んでしまう。

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エゾミドリシジミ♂ 2013/07/12  仙台市青葉区
これは、アイノやフジがいるような深い山奥にいたエゾ♂。
ここではコナラではなく、ミズナラに付いていると思われます。
午後2時ごろに活動する習性ですが、吸水には早朝に現れました。

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エゾミドリシジミ♀ 2013/07/12  仙台市青葉区
同じ時間、同じ所に現れたエゾの♀。

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エゾミドリシジミ♀ 2013/07/12  仙台市青葉区
♂に比べ、非常に新鮮。
開翅を狙ったが、結局開かないまま飛び去ってしまった。