パステルの花園で -ツマキチョウ-

 今年の春は異常なことばかり。
 3月には過去最高の気温を記録したり、4月は夏日が連続したり。
 そんなめちゃくちゃな気候のお陰で、蝶たちの発生も異常に早くなっているみたいです。

 ミヤマカラスアゲハについで、春の定番、ツマキチョウの出番がやってきました。
 いつものポイントで探していると、ちょっとした奥まった道の先に明るい開けた場所があり、そこの陽だまりにツマキチョウが遊んでいました。

2018/04/29 仙台市青葉区
ツマキチョウの定番の吸蜜植物。タンポポと♀。

2018/05/01 仙台市青葉区
この辺りでは、アブラナ科の一種、コンロンソウが食草となっているようです。

2018/05/01 仙台市青葉区
コンロンソウの周りを飛び回っては、花のつぼみに産卵をしている♀。

2018/05/01 仙台市青葉区
蝶の白い翅に、春とは思えない強い日差しと、樹の間の影が落ちる。

2018/04/29 仙台市青葉区
カキドオシの花に訪れた。
翅裏の唐草模様が、憧れのクモマツマキチョウを彷彿とさせる。



2018/05/01 仙台市青葉区
オスとメスが飛びながら絡み合って背丈ほどの高さの藪に降りたかと思うと、交尾が成立していた。

2018/05/01 仙台市青葉区
交尾カップルの間に割り込もうと、もう一頭の♂がまとわりつく。
しかし、じきに諦めて飛び去った。
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2018/04/30 仙台市青葉区
仙台近郊では数が少ないヤマルリソウに♂が来た。
この花でツマキチョウが吸蜜するのを見たのは初めてです。
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2018/05/01 仙台市青葉区
♀もやって来た。
翅を開いたショットが取れなかったのがちょいと残念。

パステル調の淡いピンクや水色の花とツマベニチョウの黄色のアクセントの取り合わせが美しい。

2018/05/01 仙台市青葉区
ヤマルリソウの群落のある一角は、日当たりが数時間ほどしかない場所で、
その限られた時間に、日差しを浴びて花が青く輝いているときだけ、ツマキチョウはやってくるようだった。