ポイントの橋、崩落  - ヤリガタケシジミ -

 やっと梅雨が明けそう・・と思ったら、今度は台風だそうです。 涙;
6月中旬から1ヶ月以上も、毎日毎日小雨、曇天、低温の日々でしたが、昨日は午後から日が差しました。
 数年おきにヤリガタケシジミを撮影しに出かけるのが、ブログ主の夏の楽しみの一つ。
 一か八かで宿泊予定をとってしまったので、たとえ雨天だろうと行くしかないと覚悟をしていたのですが、出発した当日から青空が広がりました。
 今年は、いつも出掛ける上高地のポイントではなく、友人から教えてもらった新ポイントを目指しました。
 行ってみると、豪雨か雪崩のせいで、撮影ポイントに架かる橋が大崩落しており、20Mぐらいの断崖絶壁になっていました。崩落個所は足場が悪く、大小の岩がごろごろと転がってギリギリのところで下に切れ落ちています。
 友人の話では、深い谷に架かる橋の上で撮影できるはずでしたが、一歩足を踏み外せば、間違いなく死んでしまうという険悪な地形になっていました。汗;
 それでも、この場所に着くと、すぐに目的の蝶が現れました。
 目の前のミヤマキンバイの花に吸蜜にきたものの、あいにく蝶の止まったところが手前の葉の奥で、葉に邪魔されて全体が見えません。
焦っているうちに、蝶は吸蜜を終えて飛び去ってしまいました。
その間約20~30秒ぐらい。飛び上がったところで反射的にシャッターを切りましたが、暗い環境だったので、スローで設定していました。
 ブレブレ画像が悲しい。泣;
 何とか撮り直したいと思ったものの、その後、どれほど待っても姿を見せてくれないまま、帰着の時刻となってしまいました。
今回は、ほんとの証拠写真。泣;
 にしても、我々がポイントに着いたのがお昼少し前。その時出会った採集者の一人が、「午前中に採集者が5・6人ほど来ていた」と話をしてくれましたが・・・ あれれ?昨年から長野のアサマシジミは県条例で採集禁止になっていたんぢゃなかったけ?
 あっちゃ~。これぢゃ、いないわけです。泣;

この花の左側は橋が崩落した断崖の絶壁。
崩れやすい足場の縁すれすれに咲いていたミヤマキンバイに現れたメス。


ここにはよく似たヒメシジミもいます。
手前の葉の陰で確認しにくいですが、拡大してみると‥
間違いなくアサマシジミ高山型(ヤリガタケシジミ)のようです。

     翅のスレもなく、新鮮な個体ですが、後翅の縁毛は少しだけ剥がれ気味でした。

吸蜜から、いきなり飛び上がりました。
反射的にシャッターを切りましたが、暗い場所だったため、スローシャッタ―設定のまま。
胴と頭部にはピントが来ていますが、翅はブレブレ。涙;
こんなブレがあった方が、かえって蝶のダイナミックな動きが感じられるということもありますが。笑

飛ぶ寸前の♀。
この画像でも、アサマシジミの特徴が確認できます。



     スローシャッターにも関わらず、偶然ブレがなく、蝶全体にピントが合った唯一の画像です。笑

     この画像では、特徴がよくわからず、ヒメシジミのように見えます。
     でも、クリックして拡大すると、やはりアサマの紋様です。


全開翅の羽ばたきブレブレ画像。笑